最強を誇る松坂世代でも名球会は遠ざかる (c)朝日新聞社
最強を誇る松坂世代でも名球会は遠ざかる (c)朝日新聞社

 平成の怪物・松坂大輔(中日)を筆頭に90人以上ものプロ野球選手が輩出した1980年度生まれの「松坂世代」。村田修一(元巨人)、杉内俊哉(巨人)らが引退を発表し、現役選手は松坂ら10人ほどになった。この世代から名球会入りする選手はついに誕生しない気配が漂っている。

 名球会入りの条件は、投手は200勝または250セーブ、打者は2千本安打。松坂世代では藤川球児(阪神)が225セーブ(9月20日現在)を挙げているが、今季は49試合に登板し、わずか2セーブ。打者は村田が1865本と迫っていた。

甲子園とかアマチュアで活躍すると過大評価する場合がありますが、松坂以外はあまり印象がなく、突出した選手もいないですね」と語るのはプロ野球解説者の江本孟紀氏(元阪神)。松坂の名前だけが独り歩きする世代への評価は低い。

 その松坂について、「今年は運良く勝ってますけど、(勝ち数は)今年がめいっぱいでしょうね。球質を見ても、バンバン勝てるようなボールじゃない」と辛口だ。20日現在で日米通算170勝。13日に今季6勝目を挙げたが、名球会入りまでの30勝は険しいと見ている。

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