「雑談力」でコミュニケーションを円滑に! 気をつけたい落とし穴とは? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「雑談力」でコミュニケーションを円滑に! 気をつけたい落とし穴とは?

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赤根千鶴子週刊朝日
「会社員時代は『お金の返金』等、問題解決優先です。しかし老後に必要なのはまず『大丈夫?』と相手を気遣ってあげること。人間関係を最優先する感覚が大事なのです」(イラスト/坂本康子)

「会社員時代は『お金の返金』等、問題解決優先です。しかし老後に必要なのはまず『大丈夫?』と相手を気遣ってあげること。人間関係を最優先する感覚が大事なのです」(イラスト/坂本康子)

 話をきちんと盛り上げていくには、「言い換えのオウム返し」というテクニックを覚えておくことだ。

「たとえば相手が『甘いものが好きだ』と言ったとします。それに対して『甘いものね』とそのまま返すのはオウム返しです。これだけではそこで話が終わる危険があります。言い換えのオウム返しでは、相手の発した言葉を少し言い換えて、自分の言葉で返します。たとえば『甘いものには癒やされるよね』。人は自分の言葉を受けとめて返してもらえたときも、自分の気持ちを受けとめてもらえたと思うもの。高齢になっても他人への思いやりを忘れないことは他人の信頼を得るために大事なことなのです」

 年をとると、すぐにイライラもしがち。相手の話すスピードが遅いから腹が立つ。雑談中に仲間内からちょっと言われたことにも腹が立つ。そんなときには、

「『ちゃぶ台法』で感情整理することがおすすめです」

 これは、川島さんが開発したマインドフルネス・エクササイズのひとつだ。

「自分の中には常に様々な感情が存在します。イライラし始めたときは頭の中にちゃぶ台を思い浮かべ、そこにどんな感情が集っているのか客観視するのです」

「楽しい君」「幸せ君」、おや、そこに「イライラ君」も入ってきたのか。

「この客観視ができれば、感情に自動操縦されることはなくなり、怒りもコントロールしやすくなります。年をとっても、感情にまかせた発言をするのはNGです。それでは自分からどんどん社会的な孤立を招いていくようなもの。孤独感ほど老後のメンタルヘルスに悪いものはありません。結局、温かい人間関係を保つ雑談というのは、『自分本位』を抑えたところから始まるのです」

(赤根千鶴子)

週刊朝日  2018年9月28日号


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