以前、人を介して星野君にパッティングのアドバイスをしたことがあったんです。大きく揺さぶりすぎて緩んでる感じがあったので、もっとコンパクトにした方がいいんじゃないかな、と。それでかどうか分からないですけど、フジサンケイでは非常にコンパクトに、インパクトがしっかりと迎えられるようになってました。球の伸びもいいですし、ラインにしっかり乗ってました。調子のいい週だからそういうふうに見えたってのもあると思うんですけど、でも打ち方は明らかにどんどんよくなってるなって気がします。見ていて感心しました。

 ショットの飛距離では松山英樹にもひけをとりません。全米オープンの練習ラウンドで一緒に回った英樹が「彼、飛びますね~」って驚いてましたから。今後が楽しみな若手が壁を破ってくれたのは、ほんとにうれしいことですね。

週刊朝日  2018年9月21日号

著者プロフィールを見る
丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

丸山茂樹の記事一覧はこちら