「誰ひとりとして見ていないなんてことは、あり得ないんです。でもだからこそ、日々丁寧に続けていくことが大事。たとえ人に『適当でいいよ』と言われても、自分自身が決めた合格点をクリアしていかなくては。合格点はどんどん高く上げていきながら」

 そして、新しい知識を身につけていくことが大切。

「時代は日々進化していますから、こちらも進化しないとね。心に『定年』は設けないことですよ。年を重ねてからのほうが知識もアイデアも豊富になるんですから。私? 私はバタンと倒れて向こうに行く時が定年かな(笑)」

(赤根千鶴子)

週刊朝日  2018年9月7日号