TOKIOの長瀬智也さん主演の「空飛ぶタイヤ」(※写真はイメージ)
TOKIOの長瀬智也さん主演の「空飛ぶタイヤ」(※写真はイメージ)

 池井戸潤さん原作の映画「空飛ぶタイヤ」で主演のTOKIO長瀬智也さん。演技論や映画製作への意欲など作家の林真理子さんが迫ります。

*  *  *

長瀬:今回もそうですけど、監督も、スタッフも、プロの職人さんたちが多かったので、すごくカッコよかったです。男くささがあったかな。余計なこと言わないから、こっちも考えるんです。僕は、演技に関してあんまり明確なことは言ってほしくないんですよ。言われるとそのとおりになっちゃうから、自分で考える余地を与えてほしいんです。一方で、僕も「こうしたい」とか「こうだ」みたいなことはあんまり言わないんです。「こういう感じのような気がする」とか、曖昧さがあったほうがいいような気がするんですね。

林:なるほど。

長瀬:言葉では言わなくても、求めているものがみんな何となくわかるというか、そういうプロの集団だった感じがしますね。

林:この映画、おそらくすごくヒットすると思う。

長瀬:ほんとですか? そのへん、僕はけっこう持ってない人なんで、映画会社さんには申し訳ないんですけど(笑)。

林:そんなことないですよ。長瀬さんは今年40歳で、役の幅がどんどん広がっている感じはしませんか。

次のページ