がん再々発の女優・古村比呂さん「闘う気力がなくなった」 がんとともに歩む生き方 (3/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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がん再々発の女優・古村比呂さん「闘う気力がなくなった」 がんとともに歩む生き方

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中村智志週刊朝日#ヘルス#病気
古村比呂さん(右)と日本対がん協会会長の垣添忠生さん(撮影/写真部・小原雄輝)

古村比呂さん(右)と日本対がん協会会長の垣添忠生さん(撮影/写真部・小原雄輝)

垣添:大事な心構えであり、知恵です。

古村:心の持ちようで、ずいぶん違うなと思います。

垣添:落ち込んだときは、どのように気持ちを切り替えていますか?

古村:とことん思い詰めます。でも、必ず底があるんです。やがておなかがすいて、また気持ちが上がっていきます。

垣添:心の起伏はありますよね。しかし、やまない雨はない、明けない夜はない、です。

古村:無理に気持ちにブレーキをかけないようにしています。あと、治るという希望を持てることは、とても大きいです。

垣添:そのとおりですね。がんは5年生存率が6割を超えました。世の中のがんに対する認識が変わっていけば、がんになっても安心して暮らせる社会の実現につながると思います。

古村:私も最初は「がん=死」と浮かびました。次第に、がんに対する受け止め方は世代によっても違うとわかってきました。「治療をしながら仕事と日常生活を送れる」と伝えていくのは、これからなんじゃないかなと感じています。

垣添:がんは経済問題でもあり、社会問題でもあります。偏見や差別がなくなれば、就労の問題も解決していくでしょう。

古村:治療と仕事を両立している仲間が増えていくと、私も力になります。

垣添:治療が一段落したら、どんなことをやってみたいですか?

古村:私、最初の治療の後遺症でリンパ浮腫(手術でリンパ節を取り除いた場合、腕や脚がむくむ後遺症)になったんです。リンパ浮腫の人たちと交流する「シエスタの会」を立ち上げているので、全国の仲間を訪ね、話を聞いて写真を撮り、写真集にしたいですね。

垣添:仲間を励ますと同時に、古村さん自身も励まされる。すばらしいですね。

古村:もちろん、芝居もいっぱいしたいです。

垣添:どんなお芝居を?

古村:喜劇です。大好きなんです。笑いって、すごく力になる。がんになる前は、ドラマで殺人犯の役ばかりやってて、すごい疲れて(笑)。治療にも笑いが必要だな、って思います。


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