林:松岡さん、ドラマーになるべくして生まれたという感じですよ。石原裕次郎さんの時代からドラマーってカッコいい人と決まってて、ソロのときみんな「キャーッ」って言うじゃないですか。

松岡:自分みたいなタイプはドラムでよかったと思います。ギターだったら途中で折るわ、客席に飛び込むわ、メチャメチャなことになってたと思うんで(笑)。

林:「ジャニーズに入ったとき、バンドをやらされてびっくりした」とおっしゃっているのを何かで読んだ記憶があるんですが。

松岡:逆です。僕らは踊りのグループだったんですけど、城島(茂)と山口(達也)がバンドをやってたんです。「スタジオに練習に行く」と言うから連れていってもらって、ドラムがあったから練習を始めたのがきっかけです。14歳でした。昔、親父が横浜のライブハウスでドラムをたたいてる写真が家にあったことを思い出しましたね。そこからバンドでデビューさせてもらうことになったんです。

(構成/本誌・野村美絵)

週刊朝日 2018年3月2日号より抜粋