キーワードは「三」の企業も イケてる企業の「名言」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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キーワードは「三」の企業も イケてる企業の「名言」

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中川 透週刊朝日#企業
広辞苑じゃわからない!「きんとま」「か・け・ふ」って? (※写真はイメージ)

広辞苑じゃわからない!「きんとま」「か・け・ふ」って? (※写真はイメージ)

企業のユニークな言葉40選(週刊朝日 2018年2月23日号より)

企業のユニークな言葉40選(週刊朝日 2018年2月23日号より)

 きんとま、か・け・ふ、二意専心、憂喜和精神。どの言葉も、最新版の広辞苑に載っていません。いずれも社是や経営理念など企業に伝わる言葉。ユニークな言葉の意味を探ると……。

【図表】「きんとま」「か・け・ふ」など、企業のユニークな言葉40選はこちら

 今年創立100周年を迎えた筆記具メーカーのパイロットコーポレーションは、ユニークな言葉の五つの社是がある。その一つが、社員の結束を訴える「憂喜和精神」。

 ほかにも、「至誠真剣」(誠を尽くして真剣に取り組めば、不可能なことはない)、「三者鼎立」(使う者、売る者、つくる者、三者のいずれかが得・損をしても、商売は成り立たない)などの言葉がある。いずれも創業理念に基づく行動基準で、社員が受け継いできた。

「三方よし」(売り手よし、買い手よし、世間よし)の近江商人が源流の大手商社、伊藤忠商事。関西人の岡藤正広社長は2010年の就任以来、ユニークな短い言葉を繰り返し訴え、経営改革を進めた。それが、阪神タイガースの名選手を思い起こさせる「か・け・ふ」。

 長年、商社業界の2番手グループだった伊藤忠は、16年3月期に三菱商事と三井物産を抜いて利益で業界トップに。その後首位の座から降りたが、朝型勤務など働き方改革も含めた積極的な発信で、会社のイメージを大きく変えた。

 社是や経営理念は数字の「三」をとり入れたものが目立つ。サントリーホールディングス(HD)の「利益三分主義」、ホンダの「三つの喜び」、サカタのタネの「三者共栄、三位一体」などだ。自社の利益追求だけでなく、顧客、株主、社会などとのバランスを訴える言葉が多い。

 段ボール大手のレンゴーも、ユニークな経営哲学を持つ。創業者の井上貞治郎の言葉で、「きんとま」。「きん」は金鉄のような固い意志。「ま」は「真」「間」のことで、時間、空間、人間にかかわる。強い意志を持ち、人材や商機を大切にしながら、真心をこめて経営するという意味だ。

 歴史の古い長寿企業は、創業理念などを守りつつ、経営環境の変化に対応することが大きな課題。「伝統と革新」といった意味の社是や社訓を持つ会社が多い。


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