シャンシャン(c)朝日新聞社
シャンシャン(c)朝日新聞社
笹を食べる愛らしいシャンシャン(撮影/長澤真弓さん)
笹を食べる愛らしいシャンシャン(撮影/長澤真弓さん)

 昨年12月19日、東京・上野動物園で始まったパンダの赤ちゃん・香香(シャンシャン)の観覧。抽選で1日400組限定(1組5人まで)とあって、1月21日までの対象日計27日間に約63万組の応募が殺到する騒ぎとなった。鳥取県の亀田聡子さんは「家族5人全員で3回の募集すべてに申し込みましたが、全部落選しました」というほどで、最も申し込みが集中した日は約144倍もの倍率だった。

【写真】笹を食べる愛らしいシャンシャン

 だが、これまで自分のくじ運の悪さを嘆いていた人も安心してほしい。2月からは、抽選方式から先着方式に変更になるという。

 そうなると気になるのは、どのくらいの時間、どのように見られるか、ということだろう。運よく当選して観覧したという東京都の藤田文子さんに聞いてみた。

 香香を見られたのは合計5~10分ほど。10~15人が組となり、1~2分おきに指定ゾーンを進んでいくシステムで、途中で前後の列が入れ替わる。「身長が低い私は、背伸びしたり隙間から覗いたりすることもありましたが、最終的には邪魔されることなく正面からしっかり見られました」。

 また、東京都の長澤真弓さんによれば、香香までの距離は2メートルほどと近かったという。

「腰を下ろしたまま黙々と食べるお母さんの真真に比べ、香香は仰向けのままもぐもぐしたり、笹に背泳ぎするように手を伸ばしたり。バランスを崩してコロンとなった瞬間がたまらなく可愛かった!」と語る。「寝ていることもあると聞いていたので、起きていてくれたことがまずうれしかったです」。

 一般的にパンダが活発に動くのは朝夕のため、動いている香香を見たいなら朝一番の回がおすすめだ。

 これから観覧する人へのアドバイスを求めたところ、「写真を撮るよりも、自分の目で見ることに専念したほうがいい」「画面越しではもったいない」と口を揃えた。どうしても撮影したいという場合は、「動画のほうが帰宅後も楽しめると思います。複数人で行くなら、静止画と動画撮影の担当をわけるといいかもしれません」(長澤さん)。

 先着方式への変更に際し、観覧できる人数を増やすために1人あたりの観覧時間を半分にする案も浮上しているようだが、2月からは屋外運動場にいる姿を見られる可能性もあるという。赤ちゃんパンダならではのかわいさを存分に楽しめそうだ。

週刊朝日 2018年1月26日号