ゴリラは元々暖かい地域に生息する動物のため、今はあまり活発に動かないそうだ。見ごろは、気候が暖かくなってくる5、6月。

 今冬に見に行きたいという方は午前中がオススメだそう。

「朝に飼育員が餌を準備するんですが、ゲームのように楽しめるように、隠して置くんです。我先にと餌を探している様子はほほえましいですよ」(前出の教育普及係)

 ちなみに母親にしがみつくリキが見られる期間はどのくらいなのか。

「お尻に白い毛が生えているのは赤ちゃんのしるしです。白い毛があるうちは、周りのゴリラは赤ちゃんとして扱います。成長の過程は人の赤ちゃんとあまり変わらないけど、スピードは人より速いです。あと1年はモモコにしがみつくリキが見られるのではないでしょうか」

 来月1月いっぱいまでは抽選による観覧が予定されているシャンシャン。「抽選が当たらない」「観覧に当たっても2分か」と嘆くあなた。負けず劣らず愛らしいリキの姿を存分に見に行ってみてはどうだろうか。
(本誌・秦正理) 

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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