10月2日、スニーカー通勤などを呼びかける同庁のキャンペーンを発表した鈴木大地スポーツ庁長官。ファッションデザイナーのドン小西氏がファッションチェックした。
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しかし、スポーツ庁っていうのも、よっぽど暇なんだね。なんで今さらスニーカー通勤なんて言い出すのよ。古いっつうの。おまけに、余計なお世話だろう。だいたいこの格好見て、スニーカーで通勤しようなんて思う人っているか? というか、もうすでにスニーカー通勤している人も、明日からやめたくなるレベルだよ。
いや、下半身はまだいい。さすがに元アスリート。丈短めの細身のパンツが似合ってるね。シンプルなスニーカーも、今のはやり。スニーカーは今世紀最大のヒットアイテムと言われるけど、すでにブームは成熟。前はド派手なスニーカーがはやったこともあったが、今はアスリートが履いていそうな、本物志向のスニーカーが人気だもんね。
というわけで問題は上半身。ポケットチーフにネクタイして、政治家のフル装備にしなくてもいいのにね。クールビズシーズンは終わってるけど、ここはネクタイくらい取ったってバチは当たらないよ。スポーツ庁って、本気でスニーカー通勤を広めたいのかね? 万が一、そう思っているなら、服のほうをもっと吟味してくださいって。(構成・福光恵)
※週刊朝日 2017年10月20日号