こういう時は、リベラルを標榜する個人よりも、テレビのワイドショーのほうが、むしろ率直だ。
「(幹事長に内定した夜に男性とホテルに行ったことが)もし、仮に事実だとすれば、僕自体も相当あたまおかしな人間ですけど、まったく信じられないですよ」(カンニング竹山)という驚きは、全くその通りだと思うし、「(内定の)お祝いを好きな人としたかったのかな」(生稲晃子)には説得力がある。
フツーそんなことできないだろう、いやフツーだからこそやっちゃったのよ、どちらも一般的な感覚で、こういう人を説得できなければ政治家は務まらない。
今回のことで最も気の毒なのは、前原代表だろう。出鼻をくじかれるとはまさにこのことだ。繰り返さないためにも、フツーの感覚をもった、フツー以上の仕事をする、誠実な議員を辛抱強く私たち社会が育て応援していくしかないのだと思う。
※週刊朝日 2017年9月22日号