観客は20代、30代が中心ですが、幅広い年代の方に来ていただいています。「選手のパワフルさやスピーディーな展開を見ることで元気をもらえた」という方も多くいらっしゃいます。

 客席の雰囲気もぜひ直接体感してもらいたいポイントです。チームによってそれぞれ色があって、たとえば琉球は三線を奏でる応援、「クレイジーピンク」と称されるチームカラーのピンク一色に染まる秋田の応援席など、その場にいるだけで高揚感を味わえると思いますし、また来たい!と思っていただけるはずです。

 新シーズンはオフの移籍が多かったことで戦力が均衡して、1年目以上にシーソーゲームのおもしろい試合が増えると思います。東、中、西の3地区からなっていて、1地区に6チーム。各地区上位2チームと、それ以外のチームから成績上位の2チームがチャンピオンシップに出場できます。18チーム中8チームが優勝を狙えるので、ひいきチームが中位に位置していても、シーズン終盤まで優勝の夢を見られます。

「Bリーグ」の認知度は上がってきていますが、選手名を知られていないことが課題です。「知っているのは田臥選手くらい」と言われることが多い。ぜひ他の選手にも注目してほしい。ブレークを予感させるのが千葉ジェッツの富樫勇樹選手。独創的なプレーをするので、バスケをよく知らない方が見ても楽しい選手です。167センチと小柄ですが、日本代表にも選ばれていますし、FIBA(国際バスケットボール連盟)の公式サイトで特集されるなど海外でも注目されています。

 Bリーグは生まれたばかり。B1、B2あわせて36チームありますが、独自の色を探しているチームも多い。だからこそ、ファンの皆さんと一緒に成長していくという楽しみ方もできます。住んでいる地域のチーム、好きなチームを探してみてほしいですね。

週刊朝日 2017年9月15日号