小野:沖田艦長は「2199」で亡くなっていますからね。だから今回のアフレコにいらっしゃる時点で、すごいことなんですが。「2199」のラストで、沖田艦長は、ある意味「ヤマト」そのものになったわけだから。ずっといるといえば、いるんですよね。

福井:沖田艦長には驚きの展開が待ってますよ。

小野:えっ!?

福井:かつて、実は脳死していなかったという超展開もありましたが、そうではなく、ストーリーと密接に関わるかたちで、回想シーンでもなく、出る予定です。

小野:ほぉおおお。あらためて、作品の大きさを感じますね。僕ら地球側の“絆”
も強いので、安心して福井脚本に翻弄されようかなと。

福井:そこだけは、確実にお約束できると思います。

小野:本当におもしろそうです!!

福井:だけど、翻弄しすぎてどこに行っていいのかわかんなくなっちゃったみたいなものにはなりませんので。すべてに意味がある。今の時代にあえて絶望を描く必要はないと思っています。長丁場の作品になりますけれども、おつきあいいただく甲斐は確実にあるものだと思います。

小野:どんな旅になるのか、どんな愛が描かれるのか。僕自身、楽しみです。

週刊朝日  2017年2月24日号より抜粋