だじゃれじゃ、もうウケない! “受験菓子”の現実 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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だじゃれじゃ、もうウケない! “受験菓子”の現実

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グリコのゴールインマークの絵馬でつくれるオリジナルメッセージの一例

グリコのゴールインマークの絵馬でつくれるオリジナルメッセージの一例

メーカー各社の合格祈願菓子

メーカー各社の合格祈願菓子

合格せんべい

合格せんべい

 本格的な受験シーズンを迎えた。毎年この時期に登場するのが、合格祈願のお菓子。ウカール、勝ちの種、カナエルコーン……。しゃれっ気たっぷり、縁起のよい名前の品が店頭に並ぶ。志望校めざしてがんばる子や孫のため、ひとつ贈ってみてはいかがかしら。

 明治(本社・東京都)は受験シーズンに合わせ、人気スナック菓子「カール」を、「ウカール」と名付けて売っている。パッケージ前面には「○○くん、めざせ合格」などと、手書きのメッセージを書き込める。

 縁起のよさとともに、贈る側の気持ちもしっかりと伝えられる。メーカーにとっても、「書き込むスペースをつくることで、オンリーワンの応援グッズになる」(広報担当者)という。

 ウカールを始め、さまざまなネーミングの合格祈願菓子が今や店頭に並ぶ。受験生の間で広まったのは、10年以上前からだ。

 ネスレ日本(神戸市)は2003年から、「キットカット」を受験生応援商品として売っている。九州弁の「きっと勝っと」との語呂合わせが多くの受験生にウケ、友達同士でプレゼントし合うなど浸透した。

 同社は今シーズン、LINE(東京都)と連携を始めた。商品を買うと受験生応援ソングをLINEミュージックで無料で聴けたり、スタンプを手に入れたりできる。歌は、「さいごまで」(イトヲカシ)、「Follow Me」(E-girls)など、12曲が聴き放題になる。趣旨に賛同したアーティストが、受験生に聴いてほしい曲を選んだという。

 同社広報は「単なるだじゃれとは、一線を画している。スタンプによる応援や音楽による勇気づけなど、受験生に寄り添った応援をめざしている」と独自性をアピールする。

「勝ちの種」などで知られる亀田製菓(新潟市)も今年、菓子販売だけでなく、スマホを生かした応援に力を入れている。対象商品の包装をスキャンすると、受験生応援のオリジナルフォトフレームが手に入る。受験生応援ソングの視聴も可能になる。同社は「受験菓子が浸透したがゆえに、だじゃれだけでは受験生にウケなくなっている。受験生からおもしろがられないと、勉強の息抜きにもならない」とみる。

 各地の地域性豊かなお菓子もある。

 宗家くつわ堂(高松市)は、「合格」と大きく焼かれた、たまごせんべいを売っている。“讃岐の学問の神様”と言われる滝宮天満宮(香川県綾川町)で合格祈願した焼き型で製造したせんべいという。

 栗山米菓(新潟市)の「開運ばかうけ」は、中に絵馬が入っている。そこに自分の願い事を書いて同社へ郵送すると、敷地内の「ばかうけ稲荷」に奉納してくれる。


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