1年後の平昌冬季五輪に目を移すと、一番の金メダル候補は女子ジャンプの高梨沙羅。奇麗になったと評判で、「女子力がアップすると普通は弱くなる。それでも勝つのは、よほど強い証拠」(五輪記者)。カウントダウンに入ったW杯最多勝利に、まずは期待したい。

 リオ五輪銀メダルで時の人となった4×100メートルリレーメンバーで、「最も9秒台に近い」と言われるケンブリッジ飛鳥。リオ以降も休みなく活躍する女子競泳ホープの池江璃花子とともに、東京五輪に向けて世界トップレベルで一目置かれる存在になりたい。水泳は7月、陸上は8月の世界選手権が要チェックだ。

 やはり、東京五輪に向けて成長が楽しみなのが、テニスの大坂なおみ、ゴルフの畑岡奈紗、サーフィンの五十嵐カノア。

 大坂は、錦織圭並みの200キロのサーブが武器。パワー勝負のできる稀有な日本選手で、「錦織より先に4大大会で優勝するかも」との声もある。畑岡は、身体能力豊かなアスリート・ゴルファー。「バネを感じる体幹の強いスイング」(ゴルフ記者)の逸材で、米ツアー参戦も見逃せない。

 カノアはサーファーの両親の移住先の米カリフォルニアで生まれ、二重国籍。日本人として初出場したワールド・チャンピオンシップハワイ大会で準優勝。“逆大谷”パターンで、日本より海外で有名なイケメンだ。

週刊朝日 2017年1月20日号