「馬券販売はJRAが独自で行うが、賞金も含めて開催費用はフランス持ち。そもそも商売としてかなりおいしいはずです」(スポーツ紙記者)

 JRAの売り上げは近年、ピーク時(97年)の約6割まで減少。海外馬券の販売は、売り上げ減少に歯止めをかける一つの策だったという。

「それには法改正が必要でした。関係者が自民党の農林族議員に働きかけて競馬法改正を実現させたと聞いています」(自民党関係者)

 JRAは次の馬券販売を11月にオーストラリアで開催のGΙレースを想定する。

「日本馬も出走を予定しているが、マカヒキほど有名馬ではない。ミーハーな応援馬券は期待できないでしょう。還元率の改善や海外競馬の情報提供の徹底など、コアなファンを十分にケアしてほしいですよね」(前出の須田氏)

週刊朝日 2016年10月21日号