「もうやめたい」と号泣も 美しき五輪女子代表選手の素顔を親が明かす (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「もうやめたい」と号泣も 美しき五輪女子代表選手の素顔を親が明かす

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新体操畠山愛理はたけやま・あいり 21歳。東京都出身。日本女子体育大学。五輪予選を兼ねた昨年の世界選手権団体のリボンで銅。2015年度ミス日本コンテストで「和田静郎特別顕彰」を受賞した。リオ五輪での出場は、8月19~22日(日本時間)

新体操
畠山愛理
はたけやま・あいり 21歳。東京都出身。日本女子体育大学。五輪予選を兼ねた昨年の世界選手権団体のリボンで銅。2015年度ミス日本コンテストで「和田静郎特別顕彰」を受賞した。リオ五輪での出場は、8月19~22日(日本時間)

■レスリング48キロ級 登坂絵莉

 至学館大学2年時の13年に、世界選手権で優勝。昨年まで3連覇を達成し、今大会も金メダルの最有力候補として名が挙がる。

 父の修さんは、国体優勝経験もある元レスリング選手。息子にもやらせたいと思い、地元のレスリング教室を訪ねたところ、「練習の様子を見て、息子はやりたくないと言ったんです。ところが一緒に連れていった四つ下の絵莉が、興味を示したんですね」。登坂が小学3年の時のことだ。

「レスリングでは身体能力を高めるため、マット運動を行います。絵莉は、それが楽しみで教室に通いたかったようです。そんな感じで始めたんですが、やめたいとか練習がきついといった泣き言は、一度も聞いたことがありません。でも本当は、とても臆病で小心者なんですよ。水泳が苦手です、水が怖いと言って。それに道路にちょっと強面(こわもて)の人がいると、ものすごく怖がって絶対近くを通らないようにしていました(笑)」

 小心だからこそ、勝負の世界で勝ち上がれるのか。ぜひとも世界最強の座に長く君臨してほしい。

■ラグビー 冨田真紀子

“足元に刺さるタックル”で大柄な外国人選手を倒す冨田のプレーは、入賞を目指すチームにとって欠かせない武器だ。

「小学1年から6年まで、マラソン大会は毎年1位でした。空手もやり、絵を描いたり物を作ったりするのも好きでしたし、習字も得意。そろばんは3段で全国優勝したこともあります」

 と語るのは、母の文子さん。

 千葉県浦安市で育ち、ディズニーランドが大好き。「雪で学校が休みになった時に行ったらガラガラで、スプラッシュ・マウンテンに3回乗ってご機嫌でしたね」

 冨田がラグビーを始めたのは中学の頃。それまではバスケットをしていた。「県でベスト8に入るくらいだったんですけど、成長痛の治療で通っていた接骨院の先生に『これからはラグビーの時代だよ』と言われたそうで、スパッと切り替えました。空手は痛いから好きじゃないと言っていた娘が、まさかラグビーをするとは思いませんでした」

■陸上10000m、5000m 鈴木亜由子

 昨年の世界陸上5000mで9位に入った鈴木は、名古屋大学経済学部卒の才媛。旧帝国大学出身女性として初めての五輪選手だ。

「努力する才能のある子だと思います」と語るのは、父の伸幸さん。

「3人きょうだいの末っ子で、亜由子にだけは一度も『勉強しなさい』と言ったことはありません。帰宅したらすぐに台所で勉強をしました。絶えず、勉強しているか運動しているかのどちらか。ボーッと過ごしていることはなかったですね。運動は陸上とバスケットの両方やっていたので大変だったでしょうけど、真面目なんで、決めたことはきっちりやりました」

 そう聞くと、なんとしっかりした子だろうと感心するが、

「臆病で慎重で優柔不断。ご飯を食べに行ってもメニューを決めることができませんし、洋服を買うにも一人では決められないから、姉か母親に付いていってもらわないと駄目。そういえば、オリンピックに出たいということも、一度も口にしたことはなかったです」

 慎重居士は大一番で「努力する才能」の成果を示すに違いない。

週刊朝日 2016年8月12日号より抜粋


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