きっかけなく発症する場合も 肩の痛みは「肩腱板断裂」を疑うべし (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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きっかけなく発症する場合も 肩の痛みは「肩腱板断裂」を疑うべし

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週刊朝日#健康
痛みを我慢したり放置したりすると…(※イメージ)

痛みを我慢したり放置したりすると…(※イメージ)

 肩の痛みの中でも、多く見られる肩腱板(けんばん)断裂。早期に受診すれば薬や注射などの保存療法で治癒することが多い。しかし痛みを我慢したり放置したりすると、腱板が完全に断裂して、手術が必要になるケースもある。

 肩の痛みを感じている人には、四十肩や五十肩と呼ばれる肩関節周辺の筋肉の炎症(肩関節周囲炎)や、腱板(けんばん)の損傷がみられる。腱板とは、筋肉および腱の複合体で、肩関節に安定性をもたらす。

 腱板の一部、もしくはすべてが切れてしまっている状態を肩腱板断裂という。肩関節周囲炎とは異なり、たとえ痛みがあっても腕を挙げられることが多い。

 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院スポーツ整形外科の筒井廣明医師はこう話す。

「肩が痛いという患者さんのおよそ9割に、腱板の断裂が認められます。明らかな外傷が原因で断裂するケースは半分で、日常生活の中で特にきっかけがなく、肩腱板断裂を発症することもあります」

 筒井医師は、具体的に肩のどの部分の使い方に問題があって痛みが引き起こされているのか、という観点から、痛みの原因を二つに分けて考えている。

 一つは肩関節そのものの使い方が原因の痛み。もう一つは体幹や骨盤など、ほかの部位の無理な使い方による肩関節の痛みである。

「肩関節に原因があるのに、肩を無理に動かす治療では関節を破壊するおそれがあります。逆に、肩関節以外に原因があるのに、『肩関節に痛み止め』だけでは治療効果は期待できません。そこでまず、痛みの原因を特定することが大切です」(筒井医師)

 同院の診察では、患者の姿勢をチェックし、患者に腕をどれだけ真上に挙げられるかをやってもらう。続いて、どの方向に力を加えると痛むかなどの動作をしてもらい、原因を鑑別する。MRI(磁気共鳴断層撮影)などの画像診断で、しっかり裏付けもする。

 2015年春、静岡県の会社員・田中真理子さん(仮名・47歳)は、仕事中に左手を伸ばして書類を取ろうとしたところ、左肩に激痛が走った。その後も同様の痛みが続くようになり、さらに、腕が上方向に挙がらなくなった。


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