一升瓶から湯飲みに ブドウ農家に伝わる冬の風習とは? 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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一升瓶から湯飲みに ブドウ農家に伝わる冬の風習とは?

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ブドウ農家に伝わる習慣とは?(※イメージ)

ブドウ農家に伝わる習慣とは?(※イメージ)

 フード&ワインジャーナリストの鹿取(かとり)みゆきさんが、日本ワインを紹介する。今回は、山梨県笛吹市の「甲州産葡萄酒 一升瓶(白)」。

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 家族や親戚が集まると、一升瓶のワインを湯飲みで酌み交わす──。

 山梨県の甲府盆地にあるブドウ農家には、昔ながらのそんな習慣があった。収穫した甲州ブドウを周辺農家が共同で経営する醸造所に持ち込み、冬から春を迎える頃、できあがったワインを一升瓶に詰めてもらって帰る。こうしたワイナリーが数多くあり、ここでは長く、酒といえば一升瓶ワインだったのだ。

 甲府盆地でブドウと桃を育てる栽培農家でもある降矢(ふりや)忠夫さんは、北野呂醸造を営む。自分のワイン造りのかたわら、今も近隣の農家のブドウを少しずつ引き受けながらの一升瓶ワインも手がけている。かつての名残でもあるのだろう。

 その降矢さんが自身のブランドとして造る一升瓶ワイン「甲州産葡萄酒」は、自ら育てたブドウを半分以上も使っている。まったりとした味わいには、ほっとするやさしさがある。まさに“葡萄酒”の名がふさわしい。気取らずコップで飲んでほしい。

週刊朝日 2016年1月15日号


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