◇春夏通じて私立校の甲子園出場が一度もないのは徳島県

 いまや高校野球は“私立校全盛”。そんな環境にあって徳島県だけは唯一、春夏通じて私立校が出場したことがない。その理由は県内に私立校が少ないうえに、野球部があるのが1校だけ。公立有利のお国柄なのだ。公立校ファンからすれば徳島県は最後の砦?

◇1回戦で負けたのに、優勝した学校がある

 第1回大会から全国大会はトーナメント方式を採用しているが、第2回(16年)から、大会を盛り上げる意味で敗者復活制度を採用する。これによって敗れても再び優勝を目指すことができるようになった。この幸運を早くも得たのが第3回(17年)の愛知一中。1回戦で敗れるも、敗者復活戦からはい上がって見事頂点に立った。ところが、「一度負けたチームが優勝するのはおかしい」という声があがり、この大会を最後に廃止された。

週刊朝日  2015年8月14日号より抜粋