「上重アナは直球の元気さが売りなのに、すっかり精彩を欠き、暗いオーラが漂う。ピリ辛コメントを連発するテリー伊藤と勝谷が何を言うかわからないのがおもしろい番組だったから、2人が不在になった今、いっそうその価値が浮き彫りになってしまったんです。重しが抜けてスッキリしすぎ、軽すぎなんです」(上智大の碓井広義教授[メディア論])

 既存の番組が強さを見せる一方、意外に注目なのが「みんなのニュース」(フジ系・午後3時50分~)。情報番組やバラエティーで活躍するエース・伊藤利尋アナが、報道番組のメインキャスターに挑戦中だ。

「満を持しての報道番組だったのですが、人気アナだけに、それまで出ていたバラエティーとの調整は本当に大変だったようです」(フジ関係者)

 伊藤アナの声のよさに安心感があると言うのはテレビコラムの連載を持つライターの吉田潮氏だ。

「立ちっぱなし、しゃべりっぱなしの3時間。スタジオを広く高く使い、カメラの“寄り”も少ないせいか、見ていて落ち着くんです。オシャレではないけれど洗練されていて、はしゃいでもなく、大人な感じです」

週刊朝日 2015年4月24日号より抜粋