「なぜ松坂大輔を屋外で投げさせたのか」東尾修の意見 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「なぜ松坂大輔を屋外で投げさせたのか」東尾修の意見

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
※イメージ写真 

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 オープン戦が始まり、その仕上がりが話題になる松坂大輔(ソフトバンク)。東尾修元監督は本誌連載のコラムで、不調の松坂について言及した。

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 ソフトバンクの松坂大輔の投球については、いろんな角度で論じられている。投球フォーム、球速、制球などだ。誰が見たって、かつての松坂大輔の姿とは別人に見えるだろう。

 ただ、いろいろと言う前に、理解してもらいたいことがある。大輔は米国で右肘の手術をして4年近くたった今でも、日によって状態に変化があるということだ。寒ければ、登板までの調整は入念に運ぶ必要があるし、セーブして投げなければならない。そして、右肘をしっかりと上げて投げる形をとろうにもとれない時がある。年齢も重ねたから、西武時代の姿と比較することは、もはや意味がない。

 その上で、最初の実戦2試合は酷だった。3月4日の阪神戦(甲子園)では、キャンプ終盤の右手のマメの影響もあって満足なブルペン投球も行えなかった。半年ぶりの実戦で、キャンプ中盤で良い方向にいっていた投球の形は出なかった。そして2度目の登板となった10日の巨人戦(長崎)は試合前まで雪が舞った。本人も故障の恐怖を口にしたが、やろうとしたことは何もできない状態だったろう。

 このコラムを読んでもらっているころには、3度目の登板かな。過去2戦でまったく調整すらできなかったわけだから、ヤフオクドームでの登板は「一発勝負」といえる大事な登板となる。私が注目しているのは、体の中心線から右肘が離れていないかだ。左肩が開くと、体の中心から右腕が離れ、腕は横振りになるし、腕の力だけで投げることになる。単純に言えば、腕が棒を振り回すようになっている。少しでも柔軟性が出てこないと、制球もつかない。長く野球をやる上でも重要なポイントとなってくる。


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