累計150万部を突破、映画化(9月15日公開)もされたベストセラー時代小説『天地明察』の作者・冲方丁(うぶかたとう)さんは14歳まで海外で過ごしていた帰国子女。現在は福島で執筆活動をしているという。作家の林真理子さんとの対談では、ファン垂涎の"天然"な一面を披露した。

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林:スポーツはなさらないんですか。
冲方:昔は陸上部だったので、走るのが好きで、1時間ぐらいずっと走っちゃいますね。それぐらいです。
林:ゴルフは?
冲方:すすめられていますが、いまだにやったことないです。
林:丸一日つぶれますからね。
冲方:えっ、どうして丸一日つぶれるんですか。
林:東京だと、朝迎えに来て......。
冲方:ああ、離れているんですね。すみません、福島の場合、近所にあるもので。(笑)
林:朝は6時7時に迎えが来ます。
冲方:うわっ、労働みたいじゃないですか。(笑)
林:ところで冲方さん、いつも白いシャツを着ているイメージがあるけど、お好きなんですか。
冲方:いや、角川の人が「写真を撮られるときは着ろ」って。(笑)
林:こんなに背の高い作家もいないですよね。何センチぐらいですか。
冲方:180ぐらいですね。
林:久々の大型イケメン作家。
冲方:台風みたいですね。(笑)
林:車は何に乗っているんですか。
冲方:えーと、車に疎くて、よくわかってなくて......。(キーをポケットから取り出して)これ何ですか。
林:あっ、ベンツじゃないですか(笑)。私、帰国子女の男の作家に会ったのも初めてだし、アウトドア派の作家に会ったのも初めてだけど、イケメンで天然という作家に会ったのも初めてですよ。(笑)

※週刊朝日 2012年9月21日号