東大ミス・ミスターコン、そろそろやめるべき? 国内外で問われるミスコンのあり方 (1/3) 〈東大新聞オンライン〉|AERA dot. (アエラドット)

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東大ミス・ミスターコン、そろそろやめるべき? 国内外で問われるミスコンのあり方

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武沙佑美東大新聞オンライン
「ミスコン&ミスターコンを考える会」が2019年の駒場祭で配ったビラ。コンテスト開催への反対を呼びかけた

「ミスコン&ミスターコンを考える会」が2019年の駒場祭で配ったビラ。コンテスト開催への反対を呼びかけた

 7月に男女各5名のファイナリストが発表された、「ミス&ミスター東大コンテスト2020」(東京大学広告研究会主催)。毎年何かと話題になるコンテストだが、実は昨年11月に開催された第70回駒場祭の「ミス&ミスター東大コンテスト2019」のステージ付近で、1枚のビラを配り呼び掛ける学生たちがいた。「ミスコン・ミスターコン、そろそろ辞めません?」

──1997年に始まり、長らく駒場祭を盛り上げてきた本コンテスト。その開催の是非がいま、問いただされている。開催に反対する人が、目をそむけるだけでなく声も上げて抗議するのは、なぜか。今後ミス・ミスターコンはどうあるべきなのか。考えてみよう。(東大新聞オンラインより転載、一部改変)

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■秋の風物詩、そのままでいい?

 ミスコンテスト(通称ミスコン)とは一般的に、未婚女性を対象とした美人コンテストを指す。ミス&ミスター東大コンテストは出場者を東大の学部生に限定し、東京大学広告研究会が主催している。

 例年出場者は4月から5月上旬にかけて広告研究会が運営するSNSなどを通じて募集され、毎年約60人の東大生が応募する。例年ミスとミスターへの応募人数は半々またはミスへの応募が若干多く、学年は2年と3年が多めだという。応募者のうちミスとミスターから各5人ずつが「ファイナリスト」として広告研究会に選ばれ、7月に発表される。

 10人のファイナリストは駒場祭までの約半年間、SNSやイベントを通じてPR活動し、学内外で支持を集める。駒場祭では学内ステージ上で特技を披露したり「告白シチュエーション」を演じたりする。順位は毎日のウェブ投票および駒場祭期間中の当日票によって決まる。

 コンテストに対する抗議の声が挙がったのは昨年の駒場祭の約1週間前。11月17日、学生有志団体の「東京大学のミス&ミスターコンテストについて考える会(当時、現『ミスコン&ミスターコンを考える会』)」がTwitterで活動の協力者を募った。22日には抗議のビラを配ったが、24日に予定していた抗議行動は準備不足などのため中止とした。現在はTwitterでの情報発信を続けている。

 大学キャンパス内でのミスコン実施を非難する動きは、他大学でも見られる。19年11月には法政大学の学生センターが公式ウェブサイトにて、同コンテストは「『多様な人格への敬意』と相反するもの」で「人格を切り離したところで、都合よく規定された『女性像』に基づき、女性の評価を行うもの」だとして、学内施設を利用した開催を一切容認しないと発表した。ここ10年では、国際基督教大学や京都大学、大阪大学、早稲田大学、北海道大学、東京藝術大学などで、同様なコンテストの開催に対し大学本部や有志団体が反対を表明した事例がある。

 海外でもミスコンを、画一的な「美」を規定すると批判し多様な容姿を尊重する動きがある。米国最大級のミスコンである「ミス・アメリカ」では、19年大会より水着審査が廃止された。主催者は今後、出場者を容姿ではなく情熱や知性、「ミス・アメリカ」の役割に対する考えなどを審査員との面接を通じて審査の対象とするという。

 ジェンダーに関する社会課題は今、国内外で注目されている。長年大学の学園祭で行われてきたイベント一つをとっても、ジェンダー意識を高く持ち改めてその是非を問い直す姿勢が求められている。


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