■感染経路はどこから?
残念ながら、現在、この病気に対するワクチンはありません。
確認されている感染経路であげられるのは、まず飛沫感染です。インフルエンザなどのように感染力は強いものではありませんが、咳やくしゃみなどから感染すると考えられます。
次が、傷口感染。多くは傷口に細菌が入り込んで発症しています。くれぐれも傷がある箇所を舐めたりしないように。ケガをした場合は流水で洗う、もしくは消毒するなど、適切な処置をとりましょう。
さらに、食べ物からの感染もありえます。傷のある保菌者が調理をした食材を食べて発症した事例が報告されています。
■感染を防ぐにはどうしたらよい?
では、感染しないためにはどうしたらよいのでしょう。
・うがいや手洗いを徹底する。
・マスクをする。
・傷口を清潔に保つ。
わからないことが多い「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」ですが、日常生活において上記の点に気をつけることで感染を防ぐ効果があります。
そして、早期発見と早期治療が症状の劇症化を防ぐといえるでしょう。
どうか、これ以上、発症者が増えませんように。