新緑の季節、陽気に誘われて戸外に出かける人も多いのではないでしょうか。
家族や友人とピクニックにハイキング、そんな時に必須なのが、お弁当です!
卵焼き、から揚げ、漬けもの、梅干し……、それぞれのこだわりが聞こえてきそうですが、家族の好みを全部網羅するのは大変ですよね。でも、そんなおかずを入れて食べられるのが“おにぎらず”なんです。
昨年からブームになっている“おにぎらず”をチェックしてみました。

お弁当箱が華やかになる“おにぎらず”は、栄養バランスや彩りを考るのも楽しい!
お弁当箱が華やかになる“おにぎらず”は、栄養バランスや彩りを考るのも楽しい!

“おにぎらず”とは?

“おにぎらず”とは、海苔の上にご飯と具を乗せて平らに包んだもの。
おにぎりと何が違うかと言うと、握らないこと。“おにぎらず”というネーミングもそこから来ているそう。
元は、今から遡ること25年前、1990年にマンガ「クッキングパパ」で紹介されたレシピが原点です。
おにぎりは普通、三角形や俵型ですが、“おにぎらず”は四角形なのが特徴。
とにかく包むだけと簡単なうえ、握らないので具材がつぶれることがなく、幅広い具材で作れるところが人気のようです。
また、おにぎりと比べると平たいので、口の小さな子どもでも食べやすく、具材が端っこまでたっぷり入っているので、さらに美味しく感じるのだそう。

進化する海苔

おにぎらずのブームに乗り、専用の海苔が登場したところ、大売れなのだとか。
焼き海苔で“おにぎらず”を作る際には、ご飯に塩をふりかけて味を調えていくのですが、専用の海苔にはあらかじめ塩味が付いています。つまり“おにぎらず用 味付き海苔”、というわけ。
中にはダシがしみ込ませてある海苔もあるそうで、忙しい朝でもおにぎらずが簡単につくれると、大好評なのだそう。
海苔も時代や食事の流行と共に進化しているようです。

作り方は超簡単!

肝心の作り方は、「乗せて、包んで、切るだけ」の3ステップ!
ここでは、基本の作り方をご紹介します。
1.焼き海苔を置き、海苔の端から2~3cm残してご飯を平らに広げ、塩を振ります。
※海苔の大きさは、全型サイズ(約20cm四方)を使用。
※ご飯(約200g、ご飯茶わん一杯)は、あたたかい方が広げやすい。
2.真ん中に好みの具材を乗せたら、海苔の四隅をご飯ごと包むように折り畳みます。
※海苔の四隅が内側に重なるように(ふろしき包みのように)する。
3. つなぎ目を下にして軽く押さえて馴染ませ、半分に切れば完成!
コツは、ご飯の厚みを均一にして、四隅にご飯が入るようにすること。
具材は基本的に何でもOKですが、水分がなく、平たいものが適しています。
・家にあるもので簡単に……スライスチーズ&おかか、鮭フレーク&そぼろなど
・韓国風にすると……焼き肉&ナムル、豚キムチ&サンチュなど
・がっつり行きたい派に……生姜焼き&レタス、トンカツ&キャベツの千切りなど
・これも入れてみる?……唐揚げ、卵焼き、納豆、コロッケなど
彩りや栄養、マッチングを考えて組み合せると楽しく、しかも美味しくできそうですね!
この他、海苔+ご飯+具材+ご飯+海苔、のようにご飯でサンドする方法や、海苔のサイズをあらかじめ半分にして作る方法など、作り方もさまざまあるようです。
切った断面が見えるのでお弁当箱に入れると見栄えがしますし、三角に切るとサンドイッチみたい! さらに、作る時にラップを使えば手が汚れず、食べる時も便利で食べやすいです。大きさ、形、分量、具材……まだまだ進化していきそうな“おにぎらず”。
ぜひ、一度作ってみてはいかがでしょうか。

参考:クックパッド「クッキングパパレシピ」(リンク先参照)