偽画 画業60年を祝う個展を前にして著名な画家が急死。自ら「傑作」と言い放っていた遺作を預かる医師までが不審死を遂げ、刑事は画家の妻を調べ始める……。高級住宅街にある画家の邸宅や美術館を舞台に、絵の科学分析などを織り込んだミステリー。 話題の新刊読書 週刊朝日 4/27
漢字の植物苑 花の名前をたずねてみれば 植物の名を漢字で書き表す際には、さまざまな不思議が目につく。「杏」ひと文字でも、「杏子」でも、読みはなぜ両方「アンズ」なのか。中国ではヨモギの一種を指す「萩」が、日本ではなぜまったく異なる植物の名称になっているのか。「山茶花」は素直に読めば「サンサカ」なのに、なぜ「サザンカ」なのか。 話題の新刊読書 週刊朝日 4/27
誰も見ていない書斎の松本清張 社会派ミステリから時代小説まで書きまくった大作家、松本清張をデビュー当時から知る担当編集者による評伝だ。清張の素顔が小気味よく次々に明らかにされる。 話題の新刊読書 週刊朝日 4/27
搾取される研究者たち 産学共同研究の失敗学 増加する産学共同研究や大学発ベンチャーの陰で、人知れず搾取されている若手研究者の実態をあぶり出している。研究者であると同時に弁護士でもある著者が問題解決に関与した実際の事案に基づいているだけに、ことのあらましを辿るくだりは生々しい。 話題の新刊 週刊朝日 4/21
わたしの芭蕉 芭蕉の俳句を読み解きながら、「美しい日本語の世界に遊ぶ楽しみ」を指南してくれるエッセイ。精神科医にして作家、クリスチャンでもある著者の芭蕉論とは一見意外だが、随所からこの不世出の俳人への愛着が伝わる。 話題の新刊 週刊朝日 4/13
砂と人類 いかにして砂が文明を変容させたか 意外なことに、私たちは毎日砂に囲まれて生活している。コンクリートは砂と砂利を混ぜたものだし、スマートフォンに使われるシリコンチップも砂で出来ているのだ。本書は砂がいかに文明に深くかかわってきたかを描く。 話題の新刊 週刊朝日 4/13
小夏を探す旅 臨月まであと2週間で赤ちゃんが死亡するという体験を振り返ったノンフィクションエッセイ。当時を俯瞰した漫画など読みやすい工夫が施されている。不安と悲嘆の最中に、こういう本があればよかったとの思いからだ。 話題の新刊 週刊朝日 4/13
英語日記BOY 海外で夢を叶える英語勉強法 本書は参考書でも教科書でもない。「留学するお金がない」「何から勉強すればいいか分からない」、そんな悩みから生まれた「英語で日記を書く」方法で英語を獲得した著者の「自伝的学習本」。著者が日々、試行錯誤して得た学習のヒントが詰まっている。 話題の新刊 週刊朝日 4/5
「論語」がわかれば日本がわかる 『論語』など読んだことがない、という人が大半だろう。しかし日本人は、そこから派生した儒教思想を無意識のうちに刷り込まれ、それが「日本人らしさ」を形成している。本書は、その構造の核心部分にメスを入れている。 話題の新刊 週刊朝日 4/5
近藤勝重流 老いの抜け道 毎日新聞のコラムニストで、同紙の人気企画「近藤流健康川柳」の選者も務める著者が、老いを生き抜くためのヒントをまとめた。健康情報や著名人の名言を紹介しながら、心の持ち方を変えることで老いを追い払い、ありきたりな老年観から抜け出す方法を説く。 話題の新刊 週刊朝日 4/5
大谷翔平 その先へ 米プロスポーツ史上最高額での契約でロサンゼルス・ドジャースへ入団。米野球界初となるホームラン50本、50盗塁の「50-50」達成。そしてワールドシリーズ優勝。今季まさに頂点を極めた大谷翔平が次に見据えるものは――。AERAとAERAdot.はAERA増刊「大谷翔平2024完全版 ワールドシリーズ頂点への道」[特別報道記録集](11月7日発売)やAERA 2024年11月18日号(11月11日発売)で大谷翔平を特集しています。 大谷翔平2024
アメリカ大統領選挙2024 共和党のトランプ前大統領(78)と民主党のハリス副大統領(60)が激突した米大統領選。現地時間11月5日に投開票が行われ、トランプ氏が勝利宣言した。2024年夏の「確トラ」ムードからハリス氏の登場など、これまでの大統領選の動きを振り返り、今後アメリカはどこへゆくのか、日本、世界はどうなっていくのかを特集します。 米大統領選2024
本にひたる 暑かった夏が過ぎ、ようやく涼しくなってきました。木々が色づき深まる秋。本を手にしたくなる季節の到来です。AERA11月11日号は、読書好きの著名人がおすすめする「この秋読みたい本」を一挙に紹介するほか、ノーベル文学賞を受賞した韓国のハン・ガンさんら「海を渡る女性作家たち」を追った記事、本のタイトルをめぐる物語まで“読書の秋#にぴったりな企画が盛りだくさんな1冊です。 自分を創る本
ピカソになれない私たち 美術教育の日本最高峰、東京美術大学。エリート揃いの学内で、一際厳しい油画科の森本ゼミ。そこに集まった学生4人の、卒業制作に向けての奮闘を描いた青春小説。 話題の新刊 週刊朝日 3/30
点・線・面 木材をふんだんに使った国立競技場の設計で、全国的に知られることとなった建築家隈研吾が、その思考を自らの作品とともにまとめた本。自身の建築は「一言でまとめると、ヴォリュームの解体」であるとし、ヴォリューム(量塊)とは「コンクリート建築の属性でもあった」とする。コンクリート建築のチャンピオンがル・コルビュジエで、彼は桂離宮を見たときに「線が多すぎる」と嫌悪感を示した。隈の基本である木を使った建築は当然のこととして線の建築となる。那珂川町馬頭広重美術館を設計した際は、歌川広重の代表作「大はしあたけの夕立」の雨の線から設計のアイデアを得た。 話題の新刊 週刊朝日 3/30
台湾の歴史と文化 六つの時代が織りなす「美麗島」 日本に近く、親日的であることでも知られる台湾だが、その歴史や文化について詳しく知る人は少ない。オランダ、清朝、日本の統治を経て、戦後は大陸での内戦に敗れて逃げ込んできた国民党に支配されることになる台湾。先住民も含め、この島の持つ文化的・民族的背景は多彩だ。本書は、そこに深く分け入る足がかりを与えてくれる。 話題の新刊 週刊朝日 3/30
本を売る技術 「そこ聞きますか。ちょっとうるさいですよ(笑)」と答えるやりとりが絶妙のインタビュー本だ。リブロ池袋本店などで36年間書店員を務めた矢部さんに、「本の雑誌社」営業マンの杉江由次さんが「販売の極意」を聞いた。 話題の新刊 週刊朝日 3/23
道子の草文 石牟礼道子資料保存会の作業過程から生まれた遺文集。原稿用紙を綴じ合わせた冊子、未完の草稿を書きつけたノートなどから特に散文をピックアップして、晩年に至るまで年代順にまとめている。 話題の新刊 週刊朝日 3/23