いまどきの納骨堂 変わりゆく供養とお墓のカタチ 近頃増えてきた「納骨堂」。墓地のような「外墓」に対し、室内に遺骨を納めるための多様な施設があり、それらを見て回った見聞記である。 話題の新刊 2/14 週刊朝日
段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル 段ボールに魅せられた著者がアジアからアフリカ、欧米まで約30カ国を旅したエッセイ集。旅の目的は段ボールの収集で、それも使用済みのものだけ。人の手を経たところに想像をかきたてられる要素があるという。 話題の新刊 2/6 週刊朝日
脱原発党宣言 カンカンガクガク対談 世界は太陽光、風力、バイオマス発電などの再生可能な自然エネルギーを重視する方向に進んでいる。しかし日本は、いまだに原発ゼロに踏み切れないでいる。この対談では、福島第一原発事故当時の首相だった菅氏と作家の岳氏が3・11から現在まで続く問題点を浮き彫りにしていく。 話題の新刊 2/6 週刊朝日
止めたバットでツーベース 村瀬秀信 野球短編自撰集 タイトルの奇抜さから敬遠してはいけない。「野球にまつわる短編集」と聞けば既視感があるかもしれないが、これまでのスポーツノンフィクションと一線を画す一冊だ。 話題の新刊 2/6 週刊朝日
八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件 戦時下のプロ野球界をのみ込んだ不祥事を明らかにしたノンフィクション。昭和11年、巨人軍、タイガースなど7チームによる職業野球リーグが発足、民衆の人気を得る。ところが選手たちには闇の手が迫っていた。昭和17年、八百長はリーグ全体へと広がる。 話題の新刊 1/31 週刊朝日
安楽死・尊厳死の現在 最終段階の医療と自己決定 超高齢化社会を迎え、日本でも安楽死や尊厳死の議論が高まりつつある。しかしそもそも安楽死をどう考えたらよいのかという人々の問いに根本から応えた本はほとんどない──著者は執筆の動機をそのように語る。本書には安楽死に関する主要な論点が簡潔にまとまっていて、現代人の教養としても必読の内容だ。 話題の新刊 1/31 週刊朝日
全身芸人 いつから芸がなくても芸人と名乗れるようになったのか。頭のてっぺんから足の先まで芸に捧げる人間はもはや化石のような存在なのか。月亭可朝、松鶴家千とせ、毒蝮三太夫、世志凡太・浅香光代夫妻、そしてこまどり姉妹の5組の老芸人の評伝だ。 話題の新刊 1/31 週刊朝日
ガルシア=マルケス「東欧」を行く 1957年の東欧に潜入したコロンビアの作家ガルシア=マルケスによるルポルタージュ。新聞記者だった著者は、冷戦によって東西陣営を隔てていた「鉄のカーテン」を「赤と白のペンキを塗っただけの木製の柵」と表現し、「人は完全に常識を失い、比喩的な表現を文字通りに受け取るようになる」と書く。 話題の新刊読書 1/23 週刊朝日
地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団 「地面師」とは、偽造パスポートなどを使ってニセの地主を仕立て、土地を転売する詐欺師のこと。現在は、戦後の混乱期や80年代のバブル期と並ぶ暗躍期にあるという。取りざたされる事件で何度も名前が出てくる「スター地面師」にも対面取材するなど緊張感のあるルポルタージュだ。 話題の新刊読書 1/23 週刊朝日
優雅な読書が最高の復讐である 国内外の現代文学から古典作品まで、「優雅」な読書について語ったコラムニストによる書評エッセイ集。海外の女子文化に造詣の深い著者らしく、ロマンスやエレガントさを大切にしつつ、聡明な語り口の文章が並ぶ。2004年に出版したブックガイドのあとに発表した文章が収録され、著者30代、40代の集大成となっている。 話題の新刊読書 1/17 週刊朝日
生きづらい明治社会 不安と競争の時代 自己責任論が声高に叫ばれる21世紀の日本。「昔は人がもっと優しかった」との声も聞こえてくるが、本書が描き出す明治時代の過酷さを知れば認識が一変するかもしれない。 話題の新刊 1/9 週刊朝日
帝王の誤算 小説 世界最大の広告代理店を創った男 広告マンから小説家に転身した著者が、バブル前夜から現代までの広告業界を舞台に書き下ろした長編一代記。主人公は業界の「帝王」だ。 話題の新刊 1/9 週刊朝日
だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査 多くの学校ではメイクが禁止だ。にもかかわらず、社会に出た途端、「すっぴんはマナー違反、メイクは身だしなみ」と言われた経験のある女性は多いだろう。それって何だかおかしくない? そんなモヤモヤを晴らすべく、美容オタクら15人の女性が、美と向き合った自身の体験談を猛烈に綴っている。 話題の新刊 12/12 週刊朝日
ドナルド・トランプの危険な兆候 精神科医たちは敢えて告発する 米国の著名な精神科医や心理学者がトランプ大統領の言動の危険性を論じた集会の記録集だ。直接診察していない人の精神状態について発言を禁じる米国の倫理規定をあえて破り、専門家の社会的責任を自らに問い、社会に警告する。 話題の新刊 12/12 週刊朝日