障害者差別を問いなおす 「障害者への差別はいけないこと」だが、差別とは具体的に何かを考え出すとあいまいになってしまう。文学研究者の著者が、差別に抗ってきた障害者の活動記録から本人たちの言葉を拾い上げ、差別に向き合う意味を読み解く。 話題の新刊 週刊朝日 6/19
ボケないヒント コロナショックは「健康が一番大事」という当たり前のことを突きつけた。感染症も恐ろしいが、高齢化社会で最大のテーマが認知症だ。厚生労働省によると、認知症の人は2025年に高齢者の5人に1人になるという。 話題の新刊 週刊朝日 6/19
人類対新型ウイルス 私たちはこうしてコロナに勝つ イギリス人ジャーナリストによる、何千年にも及ぶ人類対ウイルスの攻防史。原著は2008年の刊行で、もっぱらインフルエンザとの闘いがテーマだが、現況を見据えた日本語版独自の補章も追加されており、新型コロナウイルスといかに闘うかを学ぶ上でも十分に参考になる。 新型コロナウイルス話題の新刊 週刊朝日 6/19
漱石と鉄道 鉄道を軸に展開される、一風変わった夏目漱石論。日本の拙速な近代化に異を唱えていた漱石は、「汽車ほど個性を軽蔑したものはない」と喝破する一方、この国に鉄道が着々と延伸されていく歴史とともに歩んできた世代でもあり、『三四郎』における上京の場面を筆頭に、作中にもたびたび鉄道を描いている。 話題の新刊 週刊朝日 6/11
パルプ・ノンフィクション 出版社つぶれるかもしれない日記 小さな総合出版社を目指す社長が、出版不況ならぬ「出版不狂」をいかに乗り切るか、その脱出口を模索して七転八倒する日々を記録した。著者は出版社勤務を経て2006年に単身、ミシマ社を設立。現在は東京・自由が丘と京都市の2拠点で活動する。 話題の新刊 週刊朝日 6/11
伊藤若冲 よみがえる天才1 <動植綵絵>をはじめ、アニミズム的世界観に則った色鮮やかで特異な画風で知られる江戸時代中期の絵師・伊藤若冲は、「私は理解されるまでに1000年のときを待つ」との言葉を残しているという。その意味を、長らく忘れられていたこの天才の再評価の立役者となった美術史家が、豊富な図版をかたわらに詳細に読み解いていく。 話題の新刊 週刊朝日 6/5
歩くだけでウイルス感染に勝てる! クリニック院長である著者の“歩く”シリーズ5冊目の本書は、新型コロナウイルスに歩くだけで勝てると主張する。外出自粛中にもできるウォーキングの効用を説く。 話題の新刊 週刊朝日 6/5
サピエンス日本上陸 3万年前の大航海 日本人はどのように日本列島にきたのか。陸続きだった大陸から歩いてやってきたというのは誤りで、今では、海を越えてやってきたというのが通説らしい。しかし、我々の祖先は水平線の先の島をどのように認識し、海を渡ったのか。本書は、その謎を解き明かすため敢行した命がけの航海の記録だ。 話題の新刊 週刊朝日 6/5
犬のかたちをしているもの 卵巣の病気を患ったことがきっかけで、交際している郁也とのセックスから遠ざかった薫。ある日、ミナシロと名乗る女性から、郁也の子どもを妊娠していると告げられる。ミナシロから「子どもをもらってくれないか」という打診を受ける薫だが……。第43回すばる文学賞受賞作。 話題の新刊 週刊朝日 5/29
仁義なき聖書美術 新約篇 新約聖書の物語を説明し、それを題材とした美術作品を読み解いた一冊だが、確実に好き嫌いが分かれるはずだ。小説『仁義なき戦い』をモチーフにし、登場人物が全員、広島弁でチンピラのようにまくし立てる。 話題の新刊読書 週刊朝日 5/29
大谷翔平 その先へ 米プロスポーツ史上最高額での契約でロサンゼルス・ドジャースへ入団。米野球界初となるホームラン50本、50盗塁の「50-50」達成。そしてワールドシリーズ優勝。今季まさに頂点を極めた大谷翔平が次に見据えるものは――。AERAとAERAdot.はAERA増刊「大谷翔平2024完全版 ワールドシリーズ頂点への道」[特別報道記録集](11月7日発売)やAERA 2024年11月18日号(11月11日発売)で大谷翔平を特集しています。 大谷翔平2024
アメリカ大統領選挙2024 共和党のトランプ前大統領(78)と民主党のハリス副大統領(60)が激突した米大統領選。現地時間11月5日に投開票が行われ、トランプ氏が勝利宣言した。2024年夏の「確トラ」ムードからハリス氏の登場など、これまでの大統領選の動きを振り返り、今後アメリカはどこへゆくのか、日本、世界はどうなっていくのかを特集します。 米大統領選2024
本にひたる 暑かった夏が過ぎ、ようやく涼しくなってきました。木々が色づき深まる秋。本を手にしたくなる季節の到来です。AERA11月11日号は、読書好きの著名人がおすすめする「この秋読みたい本」を一挙に紹介するほか、ノーベル文学賞を受賞した韓国のハン・ガンさんら「海を渡る女性作家たち」を追った記事、本のタイトルをめぐる物語まで“読書の秋#にぴったりな企画が盛りだくさんな1冊です。 自分を創る本
奴隷のしつけ方 古代ローマ貴族が適切な奴隷管理法を微に入り細を穿って解説している、という体裁の本。奴隷を所有し、使役するのが当たり前であった時代の価値観に基づいて書かれているだけに、一流のブラックユーモアとしても読める。 話題の新刊 週刊朝日 5/15
雪と心臓 雪の降る夜、主人公の勇帆は火事の現場に遭遇した。家に取り残された少女を救った彼は、歓喜の声をよそに、少女を車に乗せ連れ去った。青年は一瞬にしてヒーローから誘拐犯に変わった。パトカーに追われ、ハンドル操作を誤った車は横転する。重傷を負い、虫の息となった勇帆が呟いた。「今度は助けたかったんだ」と──。 話題の新刊 週刊朝日 5/15
水道、再び公営化! 2018年末に可決した改正水道法により、「水メジャー」と呼ばれるグローバル企業に売却されつつある日本の水道は、危機に瀕している。民営化で運営が効率化されるとは名ばかりで、実際には、株主への配当などを前提に利益が最優先され、水道料金が高騰する恐れがあるというのだ。 話題の新刊 週刊朝日 5/7
三國連太郎、彷徨う魂へ 2013年に亡くなった俳優三國連太郎の生涯をノンフィクションライターが描く。「家族のようなもの」といわれた著者だけあって、エピソードが強力で飽きさせない。 話題の新刊 週刊朝日 5/7
世界最凶都市 ヨハネスブルグ・リポート 南アフリカと聞けば多くの人が治安の悪さを思い浮かべるだろう。道を歩いているだけで身ぐるみ剥がされるという噂を聞いたことがある人もいるはずだ。地元新聞社で働いた著者が南アフリカの今を明らかにしている。 話題の新刊 週刊朝日 5/7