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下山進

下山進

フジテレビ問題を含む一丁目一番地の問題は、メディアの持続可能性がなくなったことにあり、そうした中で例外的に繁栄するメディアを国内外に取材した『持続可能なメディア』(朝日新聞出版)を上梓したばかり。聖心女子大学現代教養学部、立教大学社会学部非常勤講師。著書に、『アメリカ・ジャーナリズム』(丸善、1995年)、『勝負の分かれ目』(KADOKAWA、2002年)、『2050年のメディア』(文春文庫、2023年)、『アルツハイマー征服』(角川文庫、2023年)、『がん征服』(新潮社 2024年)など。元慶応義塾大学総合政策学部特別招聘教授。1993年コロンビア大学ジャーナリズム・スクール国際報道上級課程修了。
2050年のメディア
「虚と実の間に立ってこそ虚が書ける」 作家・塩田武士とノンフィクション作家・下山進が語るもの書きの流儀
「虚と実の間に立ってこそ虚が書ける」 作家・塩田武士とノンフィクション作家・下山進が語るもの書きの流儀 SNSやメディアの情報被害をとりあげた作家・塩田武士さんと、生き残るメディアの例や条件などを記したノンフィクション作家・下山進さん。フィクション、ノンフィクションの違いはあれど、メディアや社会の「なぜ」を追及してきた2人が語り合った。AERA 2025年9月1日号より。
【下山進=2050年のメディア第59回】誰がための共同通信(1)生成AIへの記事提供でルビコンを渡る
【下山進=2050年のメディア第59回】誰がための共同通信(1)生成AIへの記事提供でルビコンを渡る 私が大学生の時、共同通信を受けたのは、横川和夫さんという共同の記者が書いた『荒廃のカルテ』というルポルタージュを読んだからだった。1983年におきた女子大生暴行殺人事件の犯人である少年の成育歴を追ったもので、なぜ人が人を殺すのか? それがなぜ少年なのか、ということを追ったルポで、興奮した。大学生だった私はこういうものを将来書けるようになりたい。そう最終面接で息せき切って話す私を、しかし、共同の役員は静かにこう制したのだった。
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