「声を大にしていうぜ」「認めないぜ」......日本国憲法を口語訳するとどうなる?
とある学生が「日本国憲法を口語訳してみた」と、インターネットの掲示板に書き込んだところ、「はてなブックマーク」などで反響を呼びました。その後、口語訳の話題は朝日新聞でも取り上げられ、今年5月には学生本人が写真入りで同紙に登場。そしてこの度、愛知大学法学部の長峯信彦教授が監修するかたちで書籍化も実現しました。 憲法改正議論が盛んな昨今、憲法について関心がありつつも、どこか遠い存在と感じていた人も多いことでしょう。『日本国憲法を口語訳してみたら』の著者・塚田薫さんは、「原稿を書いたり、資料を読んだりするうちに、最初は他人行儀で『上から目線』ぽかった日本国憲法が、どんどん身近になってくるのを感じつつ、ワクワクしながら作業を進めていた」と書籍づくりを振り返っています。 それでは、実際にどのような口語訳となっているのでしょうか。例えば、日本国憲法前文。 「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦 争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
BOOKSTAND
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