大友博

大友博

プロフィール

大友博(おおともひろし)1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など。dot.内の「Music Street」で現在「ディラン名盤20選」を連載中
六九亭日乗

大友博の記事一覧

第15回 アサイラムというレコード会社と、その周辺
第15回 アサイラムというレコード会社と、その周辺
前回のコラムで無名時代の交流を紹介したジャクソン・ブラウンとJ.D.サウザー、グレン・フライは、いずれも、1972年にアサイラムというレコード会社から最初のアルバムを発表している(フライは、いうまでもなく、「イーグルスの一員として」ということだ)。
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第14回 イーグルスのはじまり
第14回 イーグルスのはじまり
今年(2016年)2月15日、ロサンゼルスで開催された第58回グラミー賞授賞式で、ジャクソン・ブラウンとイーグルスのメンバー(ドン・ヘンリー、バーニー・リードン、ジョー・ウォルシュ、ティモシー・B・シュミット)が《テイク・イット・イージー》を歌っている。1月18日に67歳で亡くなったグレン・フライに捧げたスペシャル・パフォーマンスだ。当日は、会場となったステイプルズ・センターのプレスルームに置かれたモニターでそのライヴを観たのだが、登場したころから同時進行で追いかけてきた人たちなので、感慨深いものがあった。
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第13回 ニール・ヤングのソロがはじまった場所
第13回 ニール・ヤングのソロがはじまった場所
このWEB連載で、西海岸音楽の聖地の一つとしてすでに何度か触れてきたローレル・キャニオンはロンサゼルスのほぼ真ん中に位置している。南に坂を下っていけば、サンセット・ストリップと呼ばれるエリア。ウィスキー・ア・ゴーゴーはすぐ近くだし、トルヴァドゥールも遠くない。60年代半ばにはヒッピーのコミューンのような雰囲気が漂っていたはずであり、たしかにロサンゼルス音楽の重要な発信地であったわけだが、ところが次第にそこは、若くして富と名声を得たロック・スターたちが暮らす土地というイメージを帯びるようになっていったようだ。熱狂的なファンやグルーピー、怪しい連中も集まってきたに違いない。
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第12回 ロサンゼルスのミュージシャンたち
第12回 ロサンゼルスのミュージシャンたち
1960年代前半から70年代後半にかけて、広い意味でのロサンゼルス地区から登場した、あるいはロサンゼルスをベースに活躍したアーティストたちを紹介しているこのWEB連載も、想定している回数でいうと、もう半分を書き終えてしまったことになる。サンタモニカの明るいビーチや、サンセット・ブールヴァードの賑わい、ダウンタウンの闇の部分のようなもの、そこを走り抜けていく道のイメージなども感じながら読んでいただけているものと勝手に思い込んでいるのだが、今回は、ここまでに取り上げられなかった「ちょっと意外なアーティスト」に触れてみたい。
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第11回 ジェイムス・テイラーは、すべての曲で、参加ミュージシャンと担当楽器を細かくクレジットした
第11回 ジェイムス・テイラーは、すべての曲で、参加ミュージシャンと担当楽器を細かくクレジットした
前々回のコラムで「大衆音楽の世界は分業制が基本だった」と書いた。プロの作曲家と作詞家がいて、歌手は、ソングブックに載った作品群から自分にあった曲、歌いたい曲を選ぶ。もちろん、特定の歌手を想定して書かれた曲も少なくはなかっただろう。そして、録音の段階になると、完全なアカペラでなければ、楽器を演奏する人が必要になるわけだが、これももちろん、分業制だった。前世紀前半、レコード業界が発展していく過程では、それぞれの会社に専属の楽団がいて、指定されたスケジュールに沿って仕事をこなしていくというのが、普通、いや、当然のことであったようだ。
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第10回 自由な音楽表現の場であり、出会いの場であったトルヴァドゥール
第10回 自由な音楽表現の場であり、出会いの場であったトルヴァドゥール
ロサンゼルスを代表する道の一つ、サンタモニカ・ブールヴァード。一部がカリフォルニア・ステイト・ハイウェイ2号線とも呼ばれているこの道は、太平洋に面したサンタモニカを起点に、まずしばらくは北東の方角に進んでいく。インターステイト・ハイウェイ405線を越えたあとも北東方向を目指し、センチュリー・シティーやビヴァリィヒルズのエリアを抜けて、ラシエネガ・ブールヴァードとの交差点を過ぎたあと、ほぼ直線で東西に伸びる道となる。このあたりがウェスト・ハリウッド。さらにしばらく走って、国道101号線と交差したあと、イースト・ハリウッドの先でサンセット・ブルーヴァードと合流するまでの、約35キロ、ほぼ全線片側4車線の幹線道路だ。ちなみに、サンタモニカ・フリーウェイは、同じエリアを起点として東に伸びていくインターステイト・ハイウェイ10号線の西側一部分を指すものだ。
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第9回 キャロル・キングの『タペストリー/つづれおり』ができるまで
第9回 キャロル・キングの『タペストリー/つづれおり』ができるまで
ビーチ・ボーイズやビートルズ、ローリング・ストーンズが大きなムーヴメントを巻き起こし、ボブ・ディランのようなタイプのアーティストが広く注目されるようになるまで、ブルースやフォークなど一部の例外を除くと、アメリカの大衆音楽は、分業制が基本だった。作詞作曲はプロのライターが担当し、歌手は、与えられた曲、あるいはソングブックから選んだ曲をそれぞれのスタイルで歌う。そのシステムが揺らぐことはなかった。ポール・サイモンやニール・ダイアモンドなど、のちに大きな成功を収めた人たちのなかにも、もともと目指していたものがなにであったかはともかく、書き手の側から出発した人は少なくない。
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第8回 ザ・バーズの変遷
第8回 ザ・バーズの変遷
ボブ・ディランの《ミスター・タンブリン・マン》を(恥ずかしくなるほど古臭い表現だが)ロック調に焼き直した2分155秒ほどのシングルで、1965年春、第一歩を踏み出したザ・バーズ。全米チャートの1位まで上昇したこの曲によって彼らは、結果的にディランの変革をあと押しし、さらには、ビーチ・ボーイズとともに、多くの若者たちの興味と関心をロサンゼルスに向けさせることとなった。
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第7回 クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの《僕達の家》
第7回 クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの《僕達の家》
ロサンゼルスの中心部を、ローレル・キャニオン・ブールヴァードという、なんとも美しい名前の道が走っている。ウェスト・ハリウッドとスタジオ・シティのエリアを南北に結ぶ道だ。丘陵地帯と呼ぶにはやや険しすぎる起伏の多い土地を抜けて行く、カーブの多いその道は、もっとも標高が高くなったところで、デイヴィッド・リンチ監督作品の舞台ともなったマルホランド・ドライヴと交差する。
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第6回 モンキーズ秘話
第6回 モンキーズ秘話
映画『レッキング・クルー~伝説のミュージシャンたち』(2/20~3/4、新宿シネマカリテ、横浜シネマリンでモーニング&レイトショー公開)を観た。レッキング・クルーとは、前回のコラムでも紹介したキャロル・ケイやハル・ブレインなど、1960年代から70年代にかけてロサンゼルス産音楽を支えた40人前後の実力派ミュージシャンたちの、緩やかな集合体の名前だ。当時の音楽業界のしきたりとして、「誰がどの楽器」などと詳しくクレジットされることはほとんどなかったのだが、彼らは、フィル・スペクターの一連のヒット曲、連載3回目でも取り上げたザ・バーズの《ミスター・タンブリン・マン》、ライチャス・ブラザーズの《ふられた気持ち》、ママス&パパスの《夢のカリフォルニア》、フィフス・ディメンションの《ビートでジャンプ》をはじめ、まさに数えきれないほどの名曲に貢献している。
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大谷翔平 その先へ

大谷翔平 その先へ

米プロスポーツ史上最高額での契約でロサンゼルス・ドジャースへ入団。米野球界初となるホームラン50本、50盗塁の「50-50」達成。そしてワールドシリーズ優勝。今季まさに頂点を極めた大谷翔平が次に見据えるものは――。AERAとAERAdot.はAERA増刊「大谷翔平2024完全版 ワールドシリーズ頂点への道」[特別報道記録集](11月7日発売)やAERA 2024年11月18日号(11月11日発売)で大谷翔平を特集しています。

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アメリカ大統領選挙2024

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共和党のトランプ前大統領(78)と民主党のハリス副大統領(60)が激突した米大統領選。現地時間11月5日に投開票が行われ、トランプ氏が勝利宣言した。2024年夏の「確トラ」ムードからハリス氏の登場など、これまでの大統領選の動きを振り返り、今後アメリカはどこへゆくのか、日本、世界はどうなっていくのかを特集します。

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本にひたる

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暑かった夏が過ぎ、ようやく涼しくなってきました。木々が色づき深まる秋。本を手にしたくなる季節の到来です。AERA11月11日号は、読書好きの著名人がおすすめする「この秋読みたい本」を一挙に紹介するほか、ノーベル文学賞を受賞した韓国のハン・ガンさんら「海を渡る女性作家たち」を追った記事、本のタイトルをめぐる物語まで“読書の秋#にぴったりな企画が盛りだくさんな1冊です。

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