

大友博
プロフィール
大友博(おおともひろし)1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など。dot.内の「Music Street」で現在「ディラン名盤20選」を連載中
大友博の記事一覧



ジャニス・ジョプリン わずか27年の人生をドキュメンタリー映画で追う
ジャニス・ジョプリンの27年間の人生と、その生きた時代、彼女が愛した音楽をテーマにしたドキュメンタリー作品『ジャニス : リトル・ガール・ブルー』を試写会で見ることができた(今年9月から渋谷のシアター イメージフォーラムなどで全国順次公開予定)。監督は、2006年の『フローム・イーブル~バチカンを震撼(しんかん)させた悪魔の神父~』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされたエイミー・バーグ。ちょうどジャニスが亡くなったころに生まれた彼女が、すでによく知られた伝説や逸話もきちんと追いながら、家族の手もとに残された手紙などを生かし、新たな肖像を描き上げている。


第21回 新生フリートウッド・マックの誕生
ロサンゼルス市ヴァンナイズ地区のスタジオをテーマにしたドキュメンタリー・フィルム『サウンド・シティ』は、心から音楽を愛し、トレンドに流されることなく、自分だけの音を創造するための努力をつづけてきた人たちの想いやこだわりが伝わってくる作品だ。2013年に公開され、日本ではWOWOWでも放送されたこの映画を監督・製作したのは、フー・ファイターズのデイヴ・グロール。ニルヴァーナが、ロックの歴史を変えたといっても過言ではない名盤『ネヴァーマインド』を録音したときサウンド・シティを知り、深く愛するようになった彼は、2011年に同スタジオが一般営業を終えた時点でその心臓部でもあったニーヴのコンソールを買い取ってパーソナル・スタジオに移し、新たな生命を与えている。




