
藤井聡太は「読みの深さ、クリアさが最大の強み」 戸辺誠七段が語る忘れられない対局
6月に史上最年少で名人位を獲得した将棋の藤井聡太七冠は、先日も棋聖戦を4連覇し、前人未到の八冠にまた一歩近づきました。AERAに連載した棋士たちへのインタビューをまとめた『棋承転結 24の物語 棋士たちはいま』(松本博文著、朝日新聞出版)では、渡辺明九段をはじめ多くの棋士が、藤井七冠との対局の印象を語っていて、小学生だった頃やルーキー時代からタイトルを獲得していった現在まで、藤井七冠の軌跡が感じられます。2021年12月27日号に掲載された羽生世代にトータルで勝ち越している戸辺誠七段のインタビューは、「藤井さんにはじゃんけんでしか勝ったことがない」と、ユーモラスに語りつつ藤井七冠の最大の強みを「読みの深さ、クリアさ」と評します。(本文中の年齢・肩書はAERA掲載当時のままです)