演説を怖がっていた? 桐島ローランドの敗因とは
週刊朝日華麗なる一族敗れる――。東京選挙区からみんなの党公認で立候補した写真家の桐島ローランド氏(45)は、当選ラインを約29万票下回る完敗。選挙区の当落が報じられると、選挙事務所に姿を見せ、「すべて自分の力不足」と支援者に頭を下げた。母は作家の桐島洋子さん(76)、姉はモデルのかれんさん(48)に、エッ...
華麗なる一族敗れる――。東京選挙区からみんなの党公認で立候補した写真家の桐島ローランド氏(45)は、当選ラインを約29万票下回る完敗。選挙区の当落が報じられると、選挙事務所に姿を見せ、「すべて自分の力不足」と支援者に頭を下げた。母は作家の桐島洋子さん(76)、姉はモデルのかれんさん(48)に、エッ...
「原子力ムラ」の代表と、反原発の急先鋒。原子力に深い因縁を持つ2人の戦いは、対照的だった。 大敗の民主党の中、比例区党内2位の得票数で当選したのは浜野喜史(よしのぶ)氏(52)。22万人の規模を誇る、電力会社の労組組織「電力総連」の組織内候補だ。 民主党が電力業界と相いれない「脱原発」を唱えているだ...
夜が明けてから滑り込んだ。本誌連載でおなじみだった「伝説のトレーダー」こと藤巻健史・元モルガン銀行東京支店長(63)だ。「日本維新の会」の公認で比例区当選。編集部は「残念な結果だったら連載再開も」とひそかに考えていたが、これで「藤巻節」は国会に場を移す。その前に選挙戦を振り返ってもらった。* *...
改選の2議席を上回る8議席を獲得した日本維新の会だが、7カ月前の衆院選とは、明らかに潮目が変わっていた。自公を過半数割れに追い込むという目標を果たせなかった橋下徹共同代表(44)は、地元大阪で厳しい表情で会見に臨んだ。「絶対に勝ちとは言えない。自民党が支持を受けたということ。勢いを止められなかった...
76議席獲得と、与党が半数以上を占めた参院選。ねじれも解消され、気になるのは今後の安倍政権の動きだ。人事では舌禍の危険性がある盟友の高市早苗政調会長(52)に代えて、安倍晋三首相(58)の出身派閥の細田博之幹事長代行(69)の起用がささやかれている。 そして閣内においては、こちらも安倍首相の政治的...
全野党が反原発を訴えるも、具体的な解決策を示すことができず惨敗に終わった今回の参院選。ジャーナリストの田原総一朗氏は、与党圧勝のこの状況以外にもさまざまな問題点があるという。たとえば、山本太郎氏の当選や共産党の都議選に続く躍進だ。* * * これらの“番狂わせ”は、自民党に対する批判票が行き場...
「一人ひとりの声を必ず国会に届けます!」 大激戦の東京選挙区で当選を果たした“プリンセス”吉良佳子(よしこ)氏(30)は、女性の支援者と抱き合って喜んだ。 9年間議席を失っていた大阪でも、36歳の辰巳孝太郎氏が当選。「大阪で止まっていた時間を動かした」と勝利宣言した。 共産党関係者が、「こんな手応え...
自民には思わぬ“誤算”だったかもしれない。大量得票を見込んで比例区に擁立した「有名人候補」が、軒並み撃沈したのだ。 獲得した比例区18議席の最後のイスに座ったのは、元大阪府知事の太田房江氏(62)。一方、僅差の次点で涙をのんだのは、元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭(わかさ)勝氏(56)だった。...
与党が半数を超える76議席を獲得。参院選で圧勝して、ようやくねじれが解消した。安倍晋三首相(58)の第一声は「たくさんの国民の皆さまに『政治を前に進めていけ』との大きな声をいただきました」だった。 7月21日夜、東京・永田町の自民党本部。テレビ局の中継インタビューに答える安倍首相には、過去に主役を...
原発再稼働、憲法改正、消費税、TPP……。参院選の争点となるべき日本の難題は“アベノミクス”という呪文にすべてかき消された。 投開票日前日の20日夜、東京・秋葉原で、安倍晋三首相は選挙戦最後にこう呼びかけた。「焼き肉屋に行って、ふだんはロースしか食べない人が、ボーナスが増えたからカルビを一皿食べち...