一方、これまで採用実績があまりないにもかかわらず、幼稚園教員、保育士養成系の学部や学科(児童学部、子ども学部など)を設置した大学もある。なかにはコンサルタント会社の指南で流行に乗ったところもあるが、残念ながら定員割れも見られる。幼保業界では「今後、ますます少子化が進むので、幼稚園教員、保育士養成系の新設はむずかしい」(関係者)という見方がある。
こうしたなか、動向が気になるのが青山学院大。同系列の青山学院女子短期大が2019年度に募集停止となるからだ。同短大には3年制の子ども学科(1学年の学生数約100人)があり、これが4年制大学にどのように引き継がれていくのか。青山学院大には教育人間科学部がある。もし、そのなかに組み込まれることになれば、数年後、青学のブランド力によって、このランキング上位校に進出することになるだろう。
※データは大学通信調べ(2016年実績)
(文/教育ジャーナリスト・小林哲夫)