温水洗浄便座に象徴されるように、日本人はほとんどの外国人が普段気にしていない細部にまで異常なこだわりを見せて、オリジナルなものを作る不思議で繊細な職人文化を持っている。その特性が日本のお笑い市場を豊かなものにしている。

　とにかく明るい安村は、日本のお笑いが世界に通用するかもしれないという「とにかく明るい夢」を見せてくれたからこそ、ここまで話題になったのだろう。（お笑い評論家・ラリー遠田）

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ラリー遠田

ラリー遠田

ラリー遠田（らりー・とおだ）／作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』（白泉社）の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』（ディスカヴァー携書）、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり＜ポスト平成＞のテレビバラエティ論』 （イースト新書）など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』（光文社新書）。http://owa-writer.com/

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