放送作家の鈴木おさむさん
放送作家の鈴木おさむさん

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、50歳でかかった病気と自身の体について。

【図表】帯状疱疹の発症部位はこちら

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 来週、今田耕司さんと15年近く続けている演劇シリーズの最新作が上演になります。絶賛稽古中なのですが、今田さんと舞台をやるときは深夜稽古。今田さんや他の出演者の方も番組収録を終えてから来るので、21時開始、遅いと23時開始で3時過ぎまでなんて日もよくあります。稽古が始まっても台本書きがなかなか難航しておりまして。ストレスがたまりまくっていました。

 先週の水曜日、背中がバキバキに硬くなり、スタッフが僕の背中を触って「ちょっといつもと違います」と。疲れもマックスに来ていて、その日は稽古を休みました。

 木曜日、体調が戻ったように思ったのですが、なんだか口の中に違和感がある。舌がピリピリするのです。

 金曜日。朝起きてみると、その舌のピリピリは強くなり、口内炎が喉の奥や舌に広がっている感じで。だけど、一か所じゃなく、結構広がっているのです。痛みもどんどん強くなってくる。ご飯を食べようにも、舌の上に乗せても痛い、呑み込んでも痛い。

 土曜日の朝。舌と喉が腫れているのがわかりました。ちょっと呼吸もしにくい。その状態に恐怖を感じて、病院に行きました。よく行く病院で、僕の喉もよく見てくれています。

 そこで症状を伝えると、お医者さんがあることに気づきました。「左だけ広がってるね」と。言われてみると、確かに舌の左側だけに口内炎的なものは広がっている。

 喉も左側が痛い。先生は言いました。「これ、帯状疱疹かも」と。

 体に湿疹が出来て激痛を感じる病気。帯状疱疹。僕の中では「これだけはなりたくない病気ランキング」の上位でした。しかも50歳超えるとなりやすい、なんて噂を聞いて。同じ年のテレビマンは「帯状疱疹のワクチン打ちました」なんて言ってて。しかも最近、帯状疱疹になる人が多いと聞いていたし。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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