天龍さんが語る“気晴らし” 相撲時代は兄弟子に勝つこと、プロレス時代は馬場さんやジャンボの悪口で気分爽快

70歳からのはっけよい!

プロレス

2022/06/26 07:00

 ジャンボも馬場さんも、みんなと一緒に飲みに行かないだけど、気晴らしはそれぞれしていたよ。馬場さんはゴルフに麻雀に加え、いいホテルのいい店でコーヒーを飲みながら葉巻をくゆらせるのが好きだったから、これもいい気晴らしになっていたんじゃないか。ただ、店のスタッフが、馬場さんが帰った後「葉巻なんか吸いやがって! 臭いがとれないんだよ!」と怒りながら窓を全開にして、換気をするのが恒例だって、よく聞いたもんだ。さすがに全日本のボスで金払いのいい馬場さんに直接文句は言えなかっただろうからね。

 気晴らしというか、趣味という面で印象深かったのは、九重部屋の孝乃富士こと安田忠夫だ。安田は俺が新日本プロレスに参戦していたころ一緒だったが、バスの出発に遅刻したり、そもそも会場に来なかったりとめちゃくちゃだった。ところが、ボートレースがある日は、スーツをビシっと着こんで、第1レースからちゃんとレース場にいるんだって(笑)。まったく、本当に変わったヤツだ。アントニオ猪木さんにあれだけ気を遣わせたのも安田くらいじゃないか? メインに上げてもらったり、娘をリングに上げたり。九重部屋出身だから千代の富士や北の富士さんまで安田に気を遣っているところがあったから、プロレスと相撲のトップに気を遣わせているすごいヤツだ。

 安田の周りの人は大変だったろうけど、本人は気にしていないようだし、好きなように、気の向くままに生きていて大したもんだと思うよ。ただ、そんな安田でも「ハッスル」で一緒に出ていたときは俺に「天龍さん、この団体はとんでもないところですよ……」なんて言ってきて、「え! お前がそんなこと言うの!?」とビックリしたもんだ。それからさすがの俺もハッスルに対して多少、疑心暗鬼になってしまったよ。だって、あの安田がそんなことを言うんだから……。ハッスルに関してはいろいろあったけど、いい思いもさせてもらったし、まあ、よかったかな?

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昔の俺の気晴らしは毎晩ソワソワ

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