愛車のハンドルを握る夏樹陽子さん(撮影/上田耕司)
愛車のハンドルを握る夏樹陽子さん(撮影/上田耕司)

 女優の夏樹陽子さん(69)は、ド派手な黄色いフェラーリに乗って待ち合わせ場所に現れた。夏樹さんが自身のYouTubeチャンネルでこの愛車を紹介したところ、再生回数は75万回を超えて「バズった」。今年で女優生活45周年を迎える夏樹さん。女優としての輝きはそのままに、まだまだ新しいことに挑戦しようとするパワーの源はどこにあるのか、本人に聞いた。

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 夏樹陽子さんがYouTubeチャンネル「ようこそ!陽子TIME」を始めたのは、およそ半年前。最初はメークや美容などの動画を配信していたが、2カ月ほど前に愛車のフェラーリF355の動画を配信すると、いきなりバズった。その後もフェラーリ関連の動画を立て続けに5本上げたところ、合計で75万回以上も再生された。

 動画がバズった理由について、夏樹さんはこう分析する。

「やっぱり、私の“フェラーリ愛”が伝わったのではないでしょうか。私が実際に運転して、ドライブするから伝わる“リアル”が車好きに響いたのだと思います。エンジン音、走り、外の景色とのマッチング……フェラーリに乗っているからこその楽しみ方があり、私はそれを本当に愛しているんです」

 夏樹さんによると、独特のエンジン音は“フェラーリサウンド”と呼ばれ、ドアを閉める時の音も「バタンではなく、“コキン”みたいに聞こえる」のだという。

 最初にフェラーリを購入したのは25年前。購入のいきさつを聞くと、「本気でレーサーをやってみようと、練習するためにフェラーリを買ったんです」と話す。

「30代の頃は、兵庫県芦屋市に住んでいたのですが、その頃はロールスロイス、ポルシェ、ベンツなど数台所有していました。東京に拠点を移してから赤いフェラーリ348TBを購入したのが最初です。フェラーリを選んだ理由は、レーシングカーに一番近い車だと思ったから。当時は日産ザウルスカップに参戦し、鈴鹿(三重県)や菅生(宮城県)など全国のサーキットを回っていました」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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黄色のフェラーリを選んだ理由