2位:西武

一軍主力投手:今井達也、平良海馬
一軍主力野手:
一軍戦力投手:渡辺勇太朗、水上由伸
一軍戦力野手:若林楽人
二軍主力投手:浜屋将太、(上間永遠)
二軍主力野手:渡部健人、ブランドン、山村崇嘉、川野涼多、高木渉、鈴木将平
※上間は昨年11月にトミー・ジョン手術を受けて2022年シーズンはリハビリの予定

 昨年は42年ぶりの最下位に沈んだ西武だが、若手に限ればリーグでもトップクラスの顔ぶれとなった。投手は平良がリーグを代表するリリーフへと成長。今井もポテンシャルを考えると物足りない部分はあるものの、昨年は初めて規定投球回をクリアするなどキャリアハイの成績を残している。今年22歳の渡辺も昨年は一軍で4勝をマークし、育成で入団した水上も1年目から中継ぎで貴重な戦力となった。二軍の主力投手が少ないのは気がかりだが、昨年のドラフトで大学球界を代表するサウスポーの隅田知一郎と佐藤隼輔が獲得できたことも大きなプラスとなりそうだ。

 一方の野手も投手と比べると一軍の戦力になっている選手は少ないが、今後が楽しみな選手は非常に多い。特に目立つのが一昨年のドラフトで指名した選手たちだ。若林は膝の怪我で離脱するまではレギュラーとして活躍し、渡部、ブランドン、山村も1年目から二軍で結果を残している。現在のレギュラーは中堅、ベテランが大半なだけに、彼らの成長がチームの命運を握っていることは間違いないだろう。


3位:ロッテ

一軍主力投手:
一軍主力野手:安田尚憲
一軍戦力投手:鈴木昭汰、佐々木朗希
一軍戦力野手:佐藤都志也、藤原恭大、山口航輝、和田康士朗
二軍主力投手:森遼大朗、(佐藤奨真)、(小沼健太)
二軍主力野手:西巻賢二、(山本大斗)

 井口資仁監督が就任してから若手の抜擢が目立つロッテ。投手でやはり大きいのは佐々木朗希の存在だ。2年目の昨年はシーズン終盤にエース格へと成長し、今年はさらなる飛躍が期待できる。近い将来、球界を代表する投手となる可能性も高いだろう。二軍ではいずれも育成出身の森、佐藤奨真、小沼が結果を残し、まず森が支配下登録を勝ち取った。他にも故障からの復活を目指す種市篤暉、古谷拓郎などが控えているのも心強い。

 野手は安田がサードのレギュラーに定着。期待の高さを考えると昨年の成績はかなり物足りないが、今年で23歳ということを考えるとまだまだ成長は期待できる。他にも育成出身の和田が盗塁王を獲得するなど、一軍の戦力となっている若手は多い。山口、山本と強打者タイプが出てきたこともプラスだ。安田、藤原のドラフト1位コンビが中軸となり、他の選手が脇を固めるような布陣でシーズンを通して戦えるようになれば、一気に黄金時代も見えてくるだろう。

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