4位:日本ハム

一軍主力投手:堀瑞輝
一軍主力野手:野村佑希
一軍戦力投手:河野竜生、立野和明
一軍戦力野手:万波中正
二軍主力投手:吉田輝星、望月大希
二軍主力野手:田宮裕涼、清宮幸太郎、上野響平、(難波侑平)

 実績のある選手を次々と放出するのはもはやお家芸とも言える日本ハムだが、若手の輩出スピードは一時期と比べて少し鈍っている印象を受ける。それでも昨年は堀が最優秀中継ぎのタイトルを獲得し、野村がチーム4位の99安打を放つなど徐々に新たな芽が出てきたのはプラス材料だ。河野と立野の投手2人もシーズン終盤は先発ローテーションに定着しており、今年は飛躍が期待できる。

 そんな中でやはり気になるのが吉田と清宮のドラフト1位コンビの2人だ。吉田はルーキーイヤーに初登板初勝利をマークしてからは一軍で結果を残すことができず、清宮も4年目の昨年はプロ入り初の一軍出場なしに終わっている。ともに二軍ではそれなりに結果を残しているものの、それでファンが満足するような立ち位置でないことは明らかである。新庄剛志新監督を迎えた今年が大きな転機であり、逆に言えばこのチャンスを逃せばズルズルと低迷する危険性も高いだろう。


5位:ソフトバンク

一軍主力投手:
一軍主力野手:
一軍戦力投手:津森宥紀
一軍戦力野手:三森大貴、リチャード
二軍主力投手:スチュワート・ジュニア
二軍主力野手:増田珠、野村大樹、水谷瞬、佐藤直樹

 毎年のように楽しみな選手が出てくるソフトバンクだが、選手層の厚さもあってどうしても一軍定着までに時間がかかり、昨年の時点で主力となっている選手は投手、野手ともに不在という結果となった。そんな中でも野手は三森が準レギュラーと言えるところまで成長し、待望の大砲候補であるリチャードが一軍で7本塁打を放ったのは大きなプラスだ。二軍でも増田、野村、水谷の3人は高校卒でまだまだ若いだけに今後の成長も期待できる。今年は彼らの中から一軍の戦力となる選手を輩出したいところだ。

 一方の投手は野手以上に中堅層が厚く、若手で結果を残している選手は非常に少ない。大きな希望の星と言えるのが今年で来日4年目を迎えるスチュワート・ジュニアだ。二軍では完全に格の違いを見せており、昨年は一軍デビューも果たしている。ただ、外国人選手ということでどうしてもメジャー復帰の危険性はあるため、他にも太い柱となる存在は必要である。そういう意味でもドラフト1位ルーキーの風間球打にかかる期待は大きい。

次のページ
楽天は若手育成が課題に