YouTube活動をするプロ野球OBは多いが、現役時代に輝かしい実績を残しても動画のクオリティーが低ければ視聴者に見てもらえない。片岡2軍監督は2019年10月にYouTubeを立ち上げて、チャンネル登録者数は27万人を超える。中日ドラゴンズ公式チャンネルの15万人を軽く上回り、プロ野球OBの中でも「トップYouTuber」だ。

 PL学園で同学年だった中日・立浪和義監督、先輩である清原和博氏、桑田真澄巨人1軍投手チーフコーチなどがゲスト出演して話題を呼んだが、人気の秘訣はそれだけではない。

「片岡さんが聞き上手なんですよね。世間に知られていないゲストの一面を引き出すのがうまい。あと記憶力が凄いんですよ。20年以上前の出来事も克明に覚えている。YouTubeが始まる前はこわもてのイメージがあったのですが、ゲストに突っ込まれるちょっと天然な部分も人間味があって魅力的です」(スポーツ紙記者)

 今年は2軍監督兼YouTuberの「二刀流」で活動する片岡2軍監督に対し、動画のコメント欄では「これからは時代に合わせた広報活動も必要だと思う。二軍監督兼ユーチューバーは難しい面も多々あると思うけど、なかなか報道されない2軍の選手の活躍にもスポットライトを当てて欲しい(原文ママ)」、「今の時代に合った指導者のあり方としては非常に良いことだと思います。ドラゴンズファン始めプロ野球ファンにとっても、2軍選手の活躍などを深く知ることができてとても嬉しいです。また、選手も監督の声が聞こえて来てとても良いことだと思います(原文ママ)」など激励のメッセージが。

 球界に新風を巻き起こすのは日本ハムのビッグボス・新庄剛志監督だけではない。時代を先取りした片岡2軍監督の活躍も要注目だ。(桜井海)