なかやまきんに君
なかやまきんに君

 自身の筋肉を生かした芸風で知られる、お笑い芸人のなかやまきんに君(43)。昨年5月にボディービル大会で初優勝を飾る一方で、ネタは一発ギャグがメインで、いわゆる“スベリ芸”が持ち味の中堅芸人だ。だが、最近では“ツボ”にはまる人が続出している。

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 最近話題になったのがNHKアナの“放送事故”騒動。昨年12月7日に放送されたNHK福岡のニュース番組「ロクいち!福岡」で、一日警察署長を務めたきんに君の様子がVTRで紹介されたのだが、報道陣から「福岡市民の安全を守りますか?」と振られ、「ま、も、る! パワー!」とおなじみの筋肉ギャグを披露。直後、カメラがスタジオに切り替わってもキャスターの一橋忠之アナウンサーは笑いをこらえられず、次のニュースがすんなり読めなくなってしまったのだ。

 まさに、きんに君のギャグが一橋アナのツボにハマってしまったようだが、きんに君に対する最近のSNS上の声を見ると、「存在自体が面白くて笑ってしまいます」「最初は面白くないって思ってたけど、今は好き」など、評価する声が目立っている。また、筋トレなどを発信している自身のYouTubeチャンネルは登録者数が130万人を超えており、このところファンが増え始めているのだ。

「人気の理由として、人間性も大きいと思います。例えば以前、小島瑠璃子がインスタライブで筋トレについて『世界でいちばん意味分かんない』と発言してプチ炎上した際、きんに君は自身のYouTubeで『今回の騒動で不快になる人の気持ちも分かるが、筋トレのことを理解できない人も存在するだろう』と見解を示し、さらに『筋トレの魅力を伝えるいい機会になった』とコメントするなど、紳士的に対応。また、昨年10月のトークイベントでは、筋トレが続かないファンに対して『無理は絶対しなくていい。絶対に自分を責めないでほしい。僕はたまたま筋トレができただけ』と、気遣いをみせていました」(テレビ情報誌の編集者)

「みんなが筋トレを好きなわけではない」と、押しつけがましくないところも好感を得ているのだろう。

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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紳士的で人を批判しない芸風