そうではなく、いっそのこと、「失敗はしてもいいもの」「むしろプラスになるもの」だということを、学校の授業の一つとして教えればいいのにな、と思います。「失敗したときの『悔しい』『恥ずかしい』という気持ちが、自分を成長させてくれるんだよ。だからどんどん失敗していいんだよ」と。

■失敗を味方につける

 たとえば、「必ず誰もが失敗する課題」をあえて作るのです。

 そしてその後で再挑戦させ、失敗したおかげで成長したという機会を、何度もつくることができれば、と。

 あるいは、失敗しても努力し続けた偉人を紹介し、「失敗を奨励する」くらいの価値観を、子どもたちに抱いてもらえたら、どうでしょう。

 子どもたちは、失敗を恐れずにどんどん行動するようになるはずです。

 何か一つの目標に10回挑戦すれば、達成できる確率も10倍にできるわけです。

 もし失敗を味方にできたなら、将来、自分の思い描くやりたいことを成し遂げ、大活躍できるようになるのではないでしょうか。

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杉山奈津子

杉山奈津子

杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など。ツイッターのアカウントは@suginat

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