年俸のランキング上位では、6位に入っているジャスティン・バーランダー(アストロズ)が、人気モデルのケイト・アプトンさんと結婚したのが目立つぐらいで、残りの選手たちも女優やモデルなど有名人とのカップルは見当たらない。


 翻って現在のNPBで年俸ランキングのトップに入っている選手はどうか。2021年のランキングで1位から10位までに入る選手を調べたところ、既婚の選手は6人。その中でプロ入り前に付き合っていたガールフレンドと結婚したのは、森唯斗ソフトバンク)と丸佳浩巨人)の2人だ。6人中2人と割と多い印象を受けるが、1位の田中将大楽天)はタレントの里田まいさんと、4位タイの浅村栄斗(楽天)、8位タイの松田宣浩(ソフトバンク)はともにアナウンサーの女性と結婚しており、やはり日本のプロ野球選手はアナウンサーなどテレビで活躍する女性との結婚が目立つ。


 また、日本以外のアジア出身のプロ野球選手を調べたところ、日本と同様に華やかな世界の女性と結婚する傾向があるのが見て取れる。現在、日本でプレーする現役の選手では、台湾出身の陽岱鋼(巨人)の結婚相手はモデルの謝宛容さん。古いところでも、郭泰源(元西武)は母国で女優をしていた方と、郭源治(元中日、現在は帰化して名前は佳久源治)は元ミス日本だったキャビンアテンダントの女性と結婚している。

 韓国出身で巨人などでプレーした李承燁も学生時代から付き合っていたいたガールフレンドとはいえ元々はモデルだった李松静さん。ほかにも趙成珉(元巨人)は国民的な女優の崔眞實さんと結婚したことが日本でも話題となった。現役ではメジャーリーグで活躍している柳賢振(ブルージェイズ)の妻も元アナウンサーだ。韓国国内でプレーする選手も見ても、日本と同じくプロ野球の選手とアナウンサーが夫婦になるケースはよくあるようだ。

 このように日本をはじめ、あくまで有名選手だけに絞ってその結婚の傾向を見ると、日本を含めアジア出身の選手は、テレビなど表舞台で活躍する女性との結婚が多い。これは、日本などでは学生時代の恋愛に対して自由度が少ないため、プロ野球界に入った後に出会った女性と結婚するというも要因の一つなのかもしれない。

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米国は他の競技でも