福原愛の離婚で注目された「共同親権」は日本でも可能なのか 台湾の弁護士が語る「日本との違い」

DV

2021/07/23 16:00

 日本では離婚後は単独親権になると法律で定められている。夫婦で親権を争うケースも多いが、そのうち約9割は母親が親権を持つ。一方で、海外では多くの国が共同親権を認めており、日本でも導入に向けた議論が始まっている。

 2016年9月に結婚した福原は、夫の住む台湾に移住し、翌17年には長女、19年には長男をもうけた。結婚後も夫婦で仲むつまじい姿を披露していたのだが、今年3月に女性週刊誌が福原が日本で年下男性と“不倫お泊まりデート”をしていたと報道。一方で、別の週刊誌は夫の江の「モラハラ疑惑」を報じるなど、泥沼化の様相をみせていた。

 夫婦の内実は異なるが、妻に不倫疑惑、夫にはDVの疑いという点だけみれば、冒頭のKさんと同じようなケースともいえる。

 だが、Kさんは離婚まで長期化したうえに親権は母親、月一回の面会しか認められなかった一方で、共同親権制度がある台湾に住む福原元夫妻は、離婚後も夫婦で子どもを養育することでスピード決着した。

 日本と台湾の差が如実に表れているが、共同親権であれば、福原元夫妻が記したように「子供たちへの影響を減らすこと」は可能なのだろうか。
 趨勢法律事務所(台北)の代表弁護士である徐崧博氏に台湾の離婚事情について聞いた。

――日本では、離婚届にお互い押印し、サインすることで、成立する協議離婚が全体の約9割です。台湾はどうですか。

 お互いにもめることがなければ、協議離婚が主流です。離婚届に2人がサインし、判を押して提出すれば離婚が成立します。一方、もめれば裁判や調停での離婚となります。裁判離婚になるとお互い、主張の応酬となり、何年もかかってしまう。泥沼化することが珍しくないという点でも日本と変わりません。

 日本と台湾の違いは、共同親権がある点です。台湾の共同親権の制度は1996年の法改正で完備されました。それ以降、協議離婚、裁判離婚を問わず、共同親権という選択肢はよく選ばれます。もちろん、かなりもめていれば双方が単独親権を主張したりしますが。

NEXT

「連れ去り」は誘拐罪

1 2 3 4

あわせて読みたい

  • 「離婚後も子育ては2人で」シンママの声 共同親権・養育の行方は

    「離婚後も子育ては2人で」シンママの声 共同親権・養育の行方は

    dot.

    2/22

    共同親権になっても別居親は「子どもに会えない」? 共同養育ができる親の“資質”とは

    共同親権になっても別居親は「子どもに会えない」? 共同養育ができる親の“資質”とは

    dot.

    12/27

  • 子を“連れ去られた”母親たちの苦悩…片親疎外で子どもからは「罵倒」、学校では「不審者」扱い

    子を“連れ去られた”母親たちの苦悩…片親疎外で子どもからは「罵倒」、学校では「不審者」扱い

    dot.

    1/12

    鈴木保奈美、福原愛、小川彩佳…離婚で応援される人・されない人の「境界線」

    鈴木保奈美、福原愛、小川彩佳…離婚で応援される人・されない人の「境界線」

    dot.

    7/19

  • 福原愛の不倫スキャンダル 気になる離婚協議の行方は?

    福原愛の不倫スキャンダル 気になる離婚協議の行方は?

    週刊朝日

    3/10

別の視点で考える

特集をすべて見る

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

カテゴリから探す