巨人時代の山口俊(c)朝日新聞社
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 巨人が10日、米大リーグ・ジャイアンツ傘下3Aサクラメントを自由契約になった山口俊投手と契約することで合意したことを発表した。

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 山口は19年オフにポスティングシステムでメジャーに挑戦。昨季はブルージェイズで17試合登板し、2勝4敗、防御率8.06。今年2月に自由契約になり、ジャイアンツとマイナー契約を結んだ。3Aでは5試合登板し、0勝3敗、防御率6.17。メジャー昇格を目指していたが成績が振るわない。今月2日、自身のインスタグラムで「日本に帰国することを決断しました」と報告。米国で携わった選手、スタッフ、球団フロントに感謝の思いを綴り、「明日からは心機一転、新たなチームとのご縁を探し、期待して下さっていたファンの皆さんに頼もしい姿を見せれるように精進します」と気持ちを新たにしていた。

 山口は19年以来2年ぶりの巨人復帰となる。19年に15勝4敗、防御率2.91で最多勝、最高勝率(.789)、最多奪三振(188)の活躍で5年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した活躍は記憶に新しい。DeNA在籍時は守護神を務め、10、11年と2年連続30セーブ以上をマークするなど救援としても実績十分だ。

 スポーツ紙の遊軍記者は起用法についてこう分析する。

「守護神・デラロサが今月2日に左脚の違和感で登録抹消され、セットアッパーの中川皓太も本来の球のキレではない。勝利の方程式を確立するのに苦労しているので、山口は救援陣に組み込まれるのではないでしょうか。決め球のスプリットで三振を取る能力は高い。抑えに抜擢される可能性も十分考えられます」

 巨人ファンからはSNS上で山口の復帰を歓迎する声がある一方で、チームの強化方針に疑問を抱く意見も。

「巨人ファンだけど、なんか喜べないな。山口復帰どうのこうのよりも、もっと生え抜きの選手を大切にしてほしい。ヤクルトにトレードで田口(麗斗)を放出したけど、必要な選手だったのではないだろうか。内海(哲也)もそう。巨人のエースとして支えてきた功労者をFAの人的補償であっさり出してしまう。寄せ集めの集団では長期的には強くなれないよ。実際、ソフトバンクは生え抜きの選手がほとんどだし」、「山口を獲得したのなら、なぜ田口を出したんだろう。長い目で見れば若い田口は絶対に残さなきゃいけない選手だったと思う。同じ左腕の高橋(優貴)、今村(信貴)と切磋琢磨して…。場当たり的な補強が拭えない」

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