自己肯定芸人クロちゃんが語る“いじめ”「あえて負けることを選んでもいい」 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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自己肯定芸人クロちゃんが語る“いじめ”「あえて負けることを選んでもいい」

連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」

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クロちゃん/1976年12月10日生まれ。広島県出身。2001年4月に団長安田、HIROと「安田大サーカス」を結成。スキンヘッド、強面には似合わないソプラノボイスが特徴(撮影/写真部・小黒冴夏)

クロちゃん/1976年12月10日生まれ。広島県出身。2001年4月に団長安田、HIROと「安田大サーカス」を結成。スキンヘッド、強面には似合わないソプラノボイスが特徴(撮影/写真部・小黒冴夏)

 周りから変な目で見られることは、「他の人よりも目立っているってことだからラッキー」くらいに考えていたし、ボクが大好きな女性アーティストの歌だって歌えるし、羨ましいだろ?くらいにも思っていたからね。

 これは、強がりでも何でもなく、素直にそう思ってた。

 声が高い自分を「プラス」に考えていたんだよね。

 だから、ボクは、からかってくる人のことなんか気にせず、逆に「目立つ」ことを、どんどんやっていった。

 学級委員長や生徒会長もやったし、夏の間だけ合唱部で歌ったりもしていた。さらに、給食の時間には、みんなの前で歌を披露することもあった。これがけっこうクラスメートや先生に好評で、最終的には、みんなから曲をリクエストされるまでになった。

 目立つ行動をするボクを、さらにからかってくる人がいなかったわけじゃないけど、ボクは絶対にそれをやめなかった。

 だって、ボクは全然悪いことはしていないし、声が高いことだって、からかわれるようなことじゃない。

「こんなにみんな喜んでくれているのに、なんでやめなきゃいけないだ」くらいに本気で思っていた。

 自分では「弱点」って感じていないことでも、周りから見たら、そんな風に見えることがあったりするのは、何か悔しい。

 だから、ボクは「弱点」を「弱点」のままに絶対したくなかったんだよね。

 そんな日々を過ごしているうちに、自然とボクをからかう人は減っていった。

 もちろん、ゼロになったわけじゃないけど、頻度は少なくなったのを覚えている。単純に、ボクのことを、面白いって認識してくれる人が増えたからだと思う。

「出る杭は打たれる」なんて言葉があるけど、逆に、杭って出まくったら、打たれないんだなってことを学んだよ。

●自分を否定するのだけはやめて

 この連載を読んでくれる人の中にも、「弱点」のようなことに苦しんでいたりする人がいるかもしれないけど、お願いだから、自分を追い詰めるようなことはやめてほしいな。

 他人から見ての「弱点」が、この先もずっと「弱点」のままっていうわけでは絶対にないからね。


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